出版社内容情報
(目次)
はじめに
第一章 食べるカビが大ブーム
第二章 カビの正体
第三章 思わぬところに生えるカビ
第四章 冷蔵庫・エアコン・洗濯機
第五章 石灰岩帯と山火事の後
第六章 カビは体にどのくらい悪いのか
第七章 人とカビの闘い
あとがき
内容説明
エアコンや浴室、カーエアコンに、毎日手にするスマホにも?スキあらば、と勢力拡大を目論むニクいやつ、その名もカビ。嫌われ者の彼らですが、薬になったり、ビールになったりと大活躍!しかも最近は食べるカビが大ブーム。カビ研究の第一人者が、カビとヒトの深~い関係を楽しく紹介します。
目次
第1章 食べるカビが大ブーム
第2章 カビの正体
第3章 思わぬところに生えるカビ
第4章 冷蔵庫・エアコン・洗濯機―家電のカビの今昔
第5章 石灰岩帯と山火事の後
第6章 カビは体にどのくらい悪いのか
第7章 ヒトとカビの闘い
著者等紹介
浜田信夫[ハマダノブオ]
1952年、愛知県生まれ。農学博士。大阪市立自然史博物館外来研究員。京都大学薬学部卒業、同大大学院農学研究科博士課程修了。大阪市立環境科学研究所へ。住環境のカビについて研究し、住宅、エアコン、洗濯機などのカビの生態を解明。2012年より現職。長年にわたり、食品などに生えるカビについて市民からの相談を受けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
藤月はな(灯れ松明の火)
89
最近、窓の木目や本(本当に申し訳ない・・・)に黴を見つけ、ショックを受けると同時に「黴って何だ?」と思っていた所、この本を見つけました。金管楽器などの金属に生える黴は結露などを考えると納得するが、まさか、冬のスマホケース内やフローリングも黴が生えるなんて!特にラスコーの壁画の黴問題の原因に泣き笑い状態になりました。また、浜田信夫氏のカビ研究エピソードも中々、面白いのだ。火山灰に生えるカビを研究しようとして全身、真っ黒になって採取したのにアカパンカビ(生命力が凄いカビ)だったエピソード、お疲れ様です(笑)2020/08/05
どぶねずみ
35
著者が黴について楽しく語っているラジオ番組を拝聴したので、本書を借りてみた。現代の素人の考えでは黴は厄介者でしかないが、家電が普及する前は人間にとって黴は悪友のようなものだったそうだ。有毒で体に害がある種類はそれほど多くないし、美味しいチーズやキノコ類の存在もあるほど多種多様。もし床上浸水被害に遭ったとしても、半年しっかり換気すれば柱の黴は死滅するから、住むのに問題はない。生活に密着した有毒黴についての理解を深めてこまめに掃除をすれば、黴と共存するという考え方ができる。覚えきれないが、かなり勉強になった。2020/09/05
みねね
32
読み始めたのは昨年、旧アパートでカビとの死闘(3回目)をヒシヒシと予感している最中だ。アパートは斜面を削って作られ、ぼくの部屋は一階で、虫を招かず家中に風を通すことは不可能に近かった。それらは全て本書の中にNGと書かれていることだった…。 カビを調べることで大気汚染度が分かるなど、目から鱗の内容も多く、理系的満足度の高い一冊。 語りは行ったり来たりで、専門家が最大限配慮しながらもひたすら喋りたいことを喋り通している感じ。大学院生の時に友達から、かれらの研究の話を聞いていたことを思い出して懐かしくなった。 2023/04/06
Taka
16
マラセチアに悩まされて耳じゅくじゅくだし、お風呂のカビは酷いし、排水溝は見るに耐えない状況なのでカビについて学んでみた。いや、掃除せよ。結果知りたかったマラセチアについては、ほぼ身体に影響ないの数行であった。いや痒いし脂臭くて困っているんだ。。どうにかしてくれ。薬全然効かないし。スマホにも水筒にも楽器にも冷蔵庫にもカビカビな現代。おそらくズボラな私の家は平均よりいるだろう。でも掃除好きには今更なれないので、あ、もういいや、とカビは気にしないことにした。多少清潔にしてちゃんとしたもの食べてりゃいいのだ2023/06/25
きゅうり
11
体に悪いカビが住宅に発生し、住宅メーカーを訴え賠償金を得たセレブカビの話。もともとカビのいたところに、人間が快適な空間を作っただけ。空気に混じるカビもそうだけど、食品のカビにはより気をつけよう。カビたミカンや餅のギリギリは攻めないように。ギリギリはもうカビに侵されている。2022/08/30