出版社内容情報
■最新作品集にして〈都市=東京〉論
■国立競技場、高輪ゲートウェイ駅、歌舞伎座から
角川武蔵野ミュージアムまで。自薦23作+最新論考
──東京は、日本とアジアの多様性の写像である。東京という実像を捜そうとしても、裏切られる。
■渋谷、青山・神宮外苑、六本木、神楽坂、臨海、武蔵野など
11のエリアから迫る、写像の都市・東京の過去と未来。
──拡大のプロセスの中で決定的に無視されたのは、東京の谷であり、低地であった。その谷と低地の中には、天皇対将軍の対立とも無関係で弥生対縄文の対立にも整理することのできない様々なエネルギー、様々な渦巻きがひそんでいた。
【写真 新津保建秀】
【BILINGUAL EDITION : JAPANESE AND ENGLISH】
内容説明
国立競技場、高輪ゲートウェイ駅、歌舞伎座から角川武蔵野ミュージアムまで。自薦23作+最新論考。
目次
東京都市の陰影
渋谷
青山・神宮外苑
中目黒
六本木
世田谷・中央線沿線
銀座・丸の内
臨海
浅草・押上
神楽坂
城北
武蔵野
東京の隈作品をたどって
著者等紹介
隈研吾[クマケンゴ]
1954年、神奈川県生まれ。東京大学大学院工学系研究科建築学専攻修了。90年に隈研吾建築都市設計事務所を設立。2009年より東京大学大学院教授をつとめ、現在、同特別教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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laili
2
面白かった!!行きたい場所をいくつかMAPに保存し、近日中に行ってみたいと思います。建築を勉強すると街のバッググラウンドも自然としれて面白い。特にどの建築家も言及するのが渋谷の地形と再開発。まさに渋谷に住んでいる身としてはこの街の変遷をこれからともに見れると思うとそれも興味深い。2023/08/06
marcy
2
新年第1冊目は年越ししたこの本。隈研吾さん、こちらも担当されていたのね、といくつかのプロジェクトを新たに知るきっかけにもなった。発注元によって完成の形は異なるのであろうとも、工業製品のごとくパッケージとして扱われることへのスタンスは変わらないようだ。知らずに立ち寄っていた隈研吾作品、改めて足を運んで体感してみたいと願う。ひとつだけ掲載されている絵コンテを完成した建物の写真と比べることができたのも収穫だ。台地と坂、谷といった起伏が入り組んでいる東京の地歴と建物の関係への指摘も学びになった。2021/01/01
45+
1
だから東京はかっこいいのである2021/01/05
Haruki
1
最近よくメディア等で見る隈さん。東京に関する論考も複数あり、まずは作品集とその思想に触れる。写真家の新津保さんによる写真で都内の各地における作品(国立競技場、中目黒のスターバックス、歌舞伎座など)と、著者から見たその土地、都市の空気感を垣間見ることができる。大倉山に生まれ、神楽坂に住む著者は、東京の魅力の一つとして「高台と下町のこの対比、この二項対立によって、東京の街がのっぺりとした均質なものとならず、豊かな多様性を維持している」という。著者の原体験につなげて都市を見る目は、自分の都市観醸成にも役立つ。2020/08/14
tuppo
0
デザインよりはアート寄りの人なんだなとなんとなく頭の中で落ち着いた。でもそれをデザインのようにも消化している。木材の位置付けが面白い手段なのかそれとも目的的になってるのかがわからない2022/03/04
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- 和書
- ペティおばさんの台所