出版社内容情報
旬の野菜や果物、魚、野鳥、草花、折々の風や雲の名前など、身も心も豊かにする七十二候の知恵と「ことば」――四季のうつろいに耳を澄ませ、旧暦とともに暮らしてみませんか? 絵と文と歌で愉しむ、暮らしの歳時記
内容説明
季節の移ろいに耳を澄ませ、旧暦とともに暮らしてみませんか?身も心も豊かにしてくれる、七十二候の知恵と「ことば」―絵と文と歌で味わう、暮らしの歳時記。30万部超のベストセラーが装い新たになりました。16ページ書き下ろし増補!
目次
春(立春;雨水 ほか)
夏(立夏;小満 ほか)
秋(立秋;処暑 ほか)
冬(立冬;小雪 ほか)
著者等紹介
白井明大[シライアケヒロ]
詩人。1970年東京生まれ。詩集に『心を縫う』(詩学社)、『生きようと生きるほうへ』(思潮社、丸山豊記念現代詩賞)など。著書多数
有賀一広[アルガカズヒロ]
イラストレーター。1971年、長野県伊那市生まれ。多摩美術大学卒業。『イラストレーション』誌上コンペ「ザ・チョイス」1999年度大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まーくん
88
日本には春夏秋冬の四季だけではなく、四季にはそれぞれ六つの気という季節、即ち二十四節気がある。そして各節気は三侯、即ち七十二もの侯という季節がある。旧暦をもとに暮らしていた時代には季節の移ろいを細やかに感じ取って生活していたという。二十四節気の「大寒」を過ぎ、春、二十四節気の「立春」を迎えた今、七十二侯では初侯「東風凍を解く」(とうふうこおりをとく)にあたります。侯の言葉「東風」、旬の野菜「蕗の薹」、旬の魚介「白魚」、旬の兆し「春一番」、旬の行事「初午」。七十二侯は季節の出来事をそのまま名前にしています。2023/02/04
クラムボン
14
日本の季節を彩る風物詩や折々の祭りや行事は、旧暦時代の暦に合わせたものなので、新暦には馴染まない。それでも我々日本人は捨てなかった。その源が古代中国の暦の二十四節気・七十二候のようだ。この本は旧暦の暮らしをテーマに、旬の魚や野菜、季節の花や鳥、祭りや行事を紹介する。著者は日常的に旧暦に寄り添って暮らしているようだ。その中でも特に魚介についてのツボを押さえたコメントと調理法は感心した。ただ七十二候は日本の季節感に合うように改良されたようだが、ほとんど知られていない。日本流の取り込みに失敗したのかもしれない。2021/07/14
枝毛
6
七十二候ごとに、その季節の旬の野菜や魚、草木、行事、ことば、関連する詩歌などをイラストとともに紹介した本。知らなかったこともたくさんあったけれど、今まで繰り返し過ごしてきた季節を思い出せるような作りでゆっくりゆっくり楽しめた。旬の魚は調理法も載っていることが多く、文と絵だけでおいしく感じてしまってうっとりしながら読んでいた。こういった旧暦で季節を巡る本はいくつか読んだけれど、この本が一番楽しいし雰囲気がやわらかで気に入った。2021/02/21
読書備忘録
3
今一度過去に立ち返って、自然の流れを感じてみたいと思ったことから購入した一冊。春分や秋分、夏至に冬至なんかは今でも私たちの生活に根強く残っているが、この本ではそれ以外の候についても丁寧に取り上げ、その季節に感じられる情緒と一緒に紹介してくれている。著中見舞いや残暑見舞いの切れ目とはどんな風に決まっていたのかとか、土用の丑の日が年に四回設けられている理由だとか、なんとなくしか知らなかったことがはっきりと形になって、四季をより身近に感じられるようになった。心を豊かにしてくれる一冊だった。2020/04/26
HoriK
2
日々を単調に生きてしまっている気がするので、季節ごとを取り入れようと思って読んだ。各気候の特徴と風物詩がイラスト付きでわかりやすく紹介されている。季節について知った上で見たり理解することで、実感を持って生きていけるようになりそうだと思った。2023/03/13
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