出版社内容情報
劉備、関羽、張飛の三豪傑が乱世を正すべく義兄弟の契りを結び立ち上がる--。NHK人形劇で人気を博した 立間祥介訳で蘇る壮大なロマン! 2019年夏、東京国立博物館で大規模な三国志展も開催。
内容説明
二世紀末、宦官が専横を極め崩壊寸前の漢王朝。黄巾賊が暴徒と化す乱世を正さんと、劉備、関羽、張飛の三豪傑が立ち上がる。桃園に宴し義兄弟の契りを結び黄巾討伐するも、天下の支配権を巡り権力闘争が次々勃発。暴君・董卓の盛衰、劉備の宿敵・曹操の台頭、強将・呂布との攻防―群雄割拠の戦国の世が幕を開ける!中国歴史小説史上最大のベストセラー。NHK人形劇の原作となった立間祥介の名訳で、不朽の大河ロマンが蘇る。
著者等紹介
羅貫中[ラカンチュウ]
生没年不詳。中国の元末・明初の作家。『三国志演義』『三遂平妖伝』『残唐五代史演義』『隋唐両朝史伝』などの通俗白話小説の著者とされる
立間祥介[タツマヨシスケ]
1928~2014年。東京生まれ。中国文学者。慶應義塾大学名誉教授。原作邦訳に携わった1982~84年放映のNHKテレビ人形劇「三国志」が人気を博す。古典から近代文学まで中国作品の翻訳を広く手がけた。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
takka@ゲーム×読書×映画×音楽
15
この本は2006年に徳間文庫で出版されたものを読みやすくしたものということもあって、スラスラと読めてしまった。三国志は中学の頃に北方謙三さんの小説を読んだことがあるが、原作は初めて触れる。三国志もゲームなどのサブカルチャーで扱われていることから興味が湧いて手に取った。三国志演義は文学性が高く、物語として完成されていて今の時代でも愛されている作品だなと改めて感じた。そして蜀、敵の魏が主に書かれているため呉の出番が極端に少ない。2巻では赤壁の戦いも出てくるだろうし、呉の出番も増えるのだろうか。2024/06/12
Book Lover Mr.Garakuta
14
病院の待合で、じっくりと読むが、面白かった。群雄割拠する中国人の勇躍ぶりに感動する。其々栄枯盛衰に、感動した。2019/06/18
Susumu Kobayashi
5
時々、発作的に大長編小説を読みたくなる。出たばかりの本書は今年の夏休みにうってつけ。宦官が政治の実権を握って崩壊寸前の漢王朝に、劉備、関羽、張飛が立ち上がり、義兄弟のちぎりを結んで黄巾討伐をするが、各所に権力闘争が勃発して、英雄豪傑が輩出する。暴君董卓(とうたく)は皇帝の世継ぎを替え、専横の限りを尽くし、曹操が現れて董卓と衝突。董卓は駆逐されるが、その地位を曹操が襲う。劉備らは袁紹(えんしょう)と組んで、曹操を追い落とそうとするが……。それにしても、すぐに怒って人を斬る将軍が多すぎる。もっと冷静に。2019/08/12
Norikazu Ando
3
分厚い、読み応えあり。あと三巻年内に終わるかなー?2020/09/12
えふのらん
2
大筋は吉川版と同じだが公孫瓚にけっこうな分量を割いて白馬義従(白馬将軍)についてもきちんと説明していること、また張宝の魔術が本物で(朱儁率いる)劉備らが苦戦するなど細部が違う。特に呪術対決では張宝の魔法に対して敵の獣の血やひとがたをあびせ返すからなかなか印象的。于吉も蝋燭を吹き消してヌッと化けて出たり兵士に憑依したりと大活躍。2024/09/21