内容説明
満洲事変から1964年東京オリンピックへ。激動の時代に生きた指導者を追う。金栗四三との親交、嘉納治五郎との対立、中国・満洲・日本友好の理想―。
目次
1 福岡
2 東京
3 アメリカ
4 東京・水戸
5 満洲
6 天津・北京
著者等紹介
高嶋航[タカシマコウ]
1970年、大阪府生まれ。京都大学大学院文学研究科教授。博士(文学)。専門は東洋史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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あまみっく
1
純粋にスポーツを愛する青年が「大東亜共栄圏」の思想に染まり、自らスポーツを国家や戦争の道具と化していく。戦争を「スポーツ」という視点から見つめた一冊。 この本は岡部平太の「敗戦」で幕を閉じるが、彼は戦後もスポーツの発展に生涯を捧げた。もともと「理論派」で、海外にも何度も足を運び、スポーツを研究。70歳で水泳の論文を書き上げ、博士号を取得したほど。そんな彼の戦時中の変遷が戦争の怖さを物語る。 戦後、故郷福岡では「平和台」と冠した競技場の建設に奔走。その入り口には、教え子たちによって建てられた彼の胸像がある。2023/08/12
ozmaax
0
全く知らない人だったけど、面白かった。 出来れば戦後の活動も見たかった2020/06/09