角川ソフィア文庫<br> フェルメール―作品と生涯

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角川ソフィア文庫
フェルメール―作品と生涯

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  • サイズ 文庫判/ページ数 256p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784044004422
  • NDC分類 723.359
  • Cコード C0171

出版社内容情報

全絵画作品をカラーで掲載。魔術的な光と空間の秘密に迫る決定版17世紀オランダで活躍したフェルメール。宗教画や神話画から転向し、勃興したばかりの市民階級が求める風俗画の制作へと乗り出した画家は、《牛乳を注ぐ女》《真珠の耳飾りの少女》といった名作を手がけていく。現実のようでいて現実でない魔術的な光と空間の描写は、いかにして生まれたのか。全作品をカラーで収録し、その真筆性をめぐる議論とともに、様式論を一冊に凝縮。政治や絵画市場などの背景に迫る補論を付した増補版。

小林 頼子[コバヤシ ヨリコ]
著・文・その他

内容説明

17世紀オランダで活躍したフェルメール。宗教画や神話画から転向し、勃興したばかりの市民階級が求める風俗画の制作へと乗り出した画家は、“牛乳を注ぐ女”“真珠の耳飾りの少女”といった名作を手がけていく。現実のようでいて現実でない魔術的な光と空間の描写は、いかにして生まれたのか。全作品をカラーで収録し、その真筆性をめぐる議論とともに、様式論を1冊に凝縮。政治や絵画市場などの背景に迫る補論を付した増補版。

目次

第1章 フェルメールの生涯
第2章 物語画家から風俗画家へ
第3章 洗練、そして完成
第4章 模索の始まり
第5章 都市へ向けられた眼差し
新版補論 様式選択の背景

著者等紹介

小林頼子[コバヤシヨリコ]
1948年生まれ。目白大学社会学部メディア表現学科教授。専門は17世紀オランダ美術史。82~85年、ユトレヒト大学美術史研究所留学。87年、慶應義塾大学大学院文学研究科博士課程修了。『フェルメール論』(八坂書房)および『フェルメールの世界』(NHKブックス)の2著で第10回吉田秀和賞を受賞。多数の論文、訳書がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

rico

30
先日行ったフェルメール展の余韻にひたりつつ。ムック的な解説本は何冊か読んだが、本格的な評論は初めてかもしれない。歴史的背景や画家の暮らしを押さえた上で、テーマや構図、筆遣いなど「絵画」を構成する要素を丁寧に分析し、その意味するところを論じる。そして光!口絵におさめられた全作品を見返しつつ、くっきり輪郭を形づくっていたものが、次第に包み込むように柔らかくなり、やがて輝きを失っていくことを実感する。わかったつもりでいたけど、何も見てはいなかったんだなあ・・・。気合入れて、もう1回行くしかない。2018/11/09

zoe

28
うんちくは嫌いだけれど、お酒、クラシック、絵画、何でもそうですが、それなりに背景を知らないと楽しめない瞬間って時があります。多分、展覧会をやっている今は、そんな時。先日読んだ本からフェルメール本、2冊目。最近の科学技術の進歩に伴い、非破壊分析と破壊分析の組み合わせで、今後も、色々と新たな知見も出てくるんだろうと思います。写真もない時代、見る人に違和感を持たせないような工夫・トリック・技法?を使っているのだということがよく理解できました。2018/11/18

こみゅあ

16
大好きなフェルメール。先月末 フェルメール展に行ってきました。そして しっかり浸ってきました。“光” “空間” “ブルー” 本当に素敵でした。写真集で見るのとは大違い、やはり直接の衝撃は凄い…2018/11/21

Roy。

8
【フェルメールをよむ】 フェルメールの生涯、風俗画家へのきっかけ、フェルメールが使った技法が簡潔にまとめられている。 口絵としてカラーで35作品が載っているのも良い。 各絵に関する考察もするどく、全部いっぺんに観られたらどんなに幸せなんだろうと思いを馳せた。2020/09/11

ひでお

5
近年では来日する作品が増えてきたフェルメール。そんなフェルメールを全作品のカラー図版付きで構図の観点から解説する本です。展覧会がらみの本だと、作品べた褒めのものも多い中、著者は専門家の目で冷静に分析します。これまで疑問に思っていたことも、なるほどと納得できるできるところがありました。作品を書かれた年代順に並べることにより、その構図の変化がよくわかりました。いつの日かデルフトの街にいってみたいなあと思います。2019/11/14

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