角川ソフィア文庫<br> 情報生命―千夜千冊エディション

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角川ソフィア文庫
情報生命―千夜千冊エディション

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  • サイズ 文庫判/ページ数 400p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784044004132
  • NDC分類 019
  • Cコード C0195

出版社内容情報

本は遊びたがっている。知はつながりたがっている。生命は情報である。SF、遺伝子、意識・・・。地球生命圏には、まだなお未知の情報生命があっても不思議はない。先人のさまざまな考察を生命の進化、ゲノムの不思議、意識の不可思議等々から、多角的に分析。

第一章 主上・情報・再魔術
アーサー・C・クラーク『地球幼年期の終わり』428夜
J・G・バ ラード『時の声』80夜
ブライア ン・W・オールディス『地球の長い午後』538夜
ジームズ・ラヴロック『ガイアの時代』584夜
グレゴリー・ベイトソン『精神の生態学』446夜
モリス・バーマン『デカルトからベイトソンへ』1241夜

第二章 生命と遺伝子
エルヴィン・シュレディンガー『生命とは何か』1043夜
A・G・ケアンズ スミス『遺伝的乗っ取り』1621夜
アントワーヌ・ダンシャン『ニワトリとタマゴ』598夜
リチャード・ドーキンス『利己的な遺伝子』1069夜
マット・リドレー『やわらかな遺伝子』1620夜
中村桂子『自己創出する生命・ゲノムが語る生命』1618夜
スーザン・ブラックモア『ミーム・マシーンとしての私』647夜

第三章 創発するシステム
マトゥラナ&ヴァレラ『オートポイエーシス』1063夜
蔵本由紀『非線形科学』1225夜
清水博『生命を捉えなおす』1060夜
ジョン・キャスティ『複雑性とパラドックス』1066夜
スチュアート・カウフマン『自己組織化と進化の論理』1076夜

第四章 サイバー・ヴェロシティ
ルネ・デュボス『内なる神』10夜
ジャスパー・ホフマイヤー『生命記号論』1616夜
デイヴィッド・ピート『シンクロニシティ』805夜
ジョン・C・リリー『意識の中心』207夜
ティモシー・リアリー『神経政治学』936夜
フィリップ・K・ディック『ヴァリス』883夜
デヴィッド・ストーク編集『HAL伝説』91夜
ウィリアム・ギブスン『ニューロマンサー』62夜
ハキム・ベイ『T.A.Z』1117夜
マーク・デリー『エスケープ・ヴェロシティ』230夜
チャールズ・ペレグリーノ『ダスト』402夜

松岡 正剛[マツオカ セイゴウ]
著・文・その他

目次

第1章 主上・情報・再魔術(アーサー・C・クラーク『地球幼年期の終わり』四二八夜;J・G・バラード『時の声』八〇夜 ほか)
第2章 生命と遺伝子(エルヴィン・シュレーディンガー『生命とは何か』一〇四三夜;A・G・ケアンズ=スミス『遺伝的乗っ取り』一六二一夜 ほか)
第3章 創発するシステム(ウンベルト・マトゥラーナ&フランシスコ・ヴァレラ『オートポイエーシス』一〇六三夜;蔵本由紀『非線形科学』一二二五夜 ほか)
第4章 サイバー・ヴェロシティ(ルネ・デュボス『内なる神』一〇夜;F・デイヴィッド・ピート『シンクロニシティ』八〇五夜 ほか)

著者等紹介

松岡正剛[マツオカセイゴウ]
編集工学者、編集工学研究所所長、イシス編集学校校長。1980年代に情報文化と情報技術をつなぐ方法論を体系化し「編集工学」を確立、様々なプロジェクトに応用。2000年ブックナビゲーションサイト「千夜千冊」の連載を開始。同年、eラーニングの先駆けともなる「イシス編集学校」を創立。近年はBOOKWAREという考えのもと膨大な知識情報を相互編集する知の実験的空間を手掛ける。また日本文化研究の第一人者として「日本という方法」を提唱し独自の日本論を展開(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

113
4冊目は題名の通り生命科学や理科系の本を取り上げられています。最初にはSFの作品で有名なものが3冊挙げられています。私も読んだものばかりなのでこのような読み方をしているのかと気づかされる場面が多くあります。ただ読んでいない本などはこれほど懇切丁寧に分析してくれるとすっかり読んだ気になってしまうのが欠点ではないでしょうか?幅広い分野を読んでいます。2018/11/29

阿部義彦

24
松岡正剛さんの千夜千冊シリーズ前回の特集はお手上げでしたが、今回はかなりスリリングで楽しめました。というのもこれこそ編集の妙、追伸でも書いてますが、SFをひとつの取っかかりとしてそこから思索を広げてニューエージを刺激的に語っているからです。中でもやはり、ディックは正剛さんも特別扱いをしていて、その著作「ヴァリス」を取り上げてメロメロ振りを発揮してます。ティモシー・リアリーは二十世紀を飛び越えて「二十一世紀の大作家」と名付け「量子時代の創作哲学者」と褒めちぎった、とあります。SFファンは必読の書。2018/10/24

春風

20
ブックナビゲーションサイト『松岡正剛 千夜千冊』のエディション「情報生命」。情報生命のスケッチから入り、科学寄りの議論、理論篇、そしてSF的想像力による飛躍を楽しむ構成となっている。生命ほど、語るに多角的な視座が必要なものはないであろうし、本書ほどその視座を縦横無尽に提示し、思索の道標となるものもなかろう。そのアンソロジーの妙を楽しむには格好の一冊である。「鳴りやまない編集。発現する生命。」とは帯の言であるが、ここに自分は本そのものも見、その親和性を想うものである。2019/07/21

Akito Yoshiue

10
この巻は自分には難解な書籍の紹介が多かった印象。2018/09/25

なおこっか

7
DNAについてちら考える程度で生命科学とは縁遠い私でも興味を持てるような、文学や哲学を散りばめた親切な入口設定に、楽しく読めた。バラードの『時の声』は読まねば。門外漢ながらベイトソンやシュレーディンガーにも興味。ただ三章あたりは門外すぎてぽやぽやしてしまったが、パウリ→ユング→シンクロニティあたりでまた興味覚醒、『AKIRA』に至ってニヤリ。読後、ストロガッツが微分積分でウイルス生成消失速度を計算したなんて、以前はスルーしてた話題にも反応するようになった、自分の影響されやすさを実感。浸りました。2019/06/13

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