角川ソフィア文庫<br> 鬼と日本人

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角川ソフィア文庫
鬼と日本人

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  • サイズ 文庫判/ページ数 272p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784044004026
  • NDC分類 388.1
  • Cコード C0139

出版社内容情報

鬼とは何者か? 説話・伝承・芸能、絵画から縦横無尽に読み解く。雷神、酒呑童子、茨木童子、節分の鬼、ナマハゲ……古くは『日本書紀』や『風土記』にも登場する鬼。見た目の姿は人間だが、牛のような角を持ち、虎の皮の褌をしめた筋骨逞しい姿が目に浮かぶ。しかし、日本の民間伝承や芸能・絵画などの角度から鬼たちを眺めてみると、多彩で魅力的な姿が見えてくる。いかにして鬼は私たちの精神世界に住み続けてきたのか。鬼とはいったい何者なのか。日本の「闇」の歴史の主人公の正体に迫る。

鬼とはなにか
鬼の時代――衰退から復権へ
「百鬼夜行」の図像化をめぐって
「虎の巻」のアルケオロジー――鬼の兵法書を求めて
打出の小槌と異界――お金と欲のフォークロア
茨木童子と渡辺綱
酒呑童子の首――日本中世王権説話にみる「外部」の象徴化
鬼を打つ――節分の鬼をめぐって
雨風吹きしほり、雷鳴りはためき……――妖怪出現の音
鬼の太鼓――雷神・龍神・翁のイメージから探る
蓑着て笠着て来る者は……――もう一つの「まれびと」論に向けて
鬼と人間の間に生まれた子どもたち――「片側人間」としての「鬼の子」
神から授かった子どもたち――「片側人間」としての「宝子・福子」


小松 和彦[コマツ カズヒコ]
著・文・その他

内容説明

雷神、酒呑童子、茨木童子、節分の鬼、ナマハゲ…古くは『日本書紀』や『風土記』にも登場する鬼。見た目の姿は人間だが、牛のような角を持ち、虎の皮の褌をしめた筋骨逞しい姿が目に浮かぶ。しかし、日本の民間伝承や芸能・絵画などの角度から鬼たちを眺めてみると、多彩で魅力的な姿が見えてくる。いかにして鬼は私たちの精神世界に住み続けてきたのか。鬼とはいったい何者なのか。日本の「闇」の歴史の主人公の正体に迫る。

目次

鬼とはなにか
鬼の時代―衰退から復権へ
「百鬼夜行」の図像化をめぐって
「虎の巻」のアルケオロジー―鬼の兵法書を求めて
打出の小槌と異界―お金と欲のフォークロア
茨木童子と渡辺綱
酒呑童子の首―日本中世王権説話にみる「外部」の象徴化
鬼を打つ―節分の鬼をめぐって
雨風吹きしほり、雷鳴りはためき…―妖怪出現の音
鬼の太鼓―雷神・龍神・翁のイメージから探る
蓑着て笠着て来る者は…―もう一つの「まれびと」論に向けて
鬼と人間の間に生まれた子どもたち―「片側人間」としての「鬼の子」
神から授かった子どもたち―「片側人間」としての「宝子・福子」

著者等紹介

小松和彦[コマツカズヒコ]
1947年、東京都生まれ。国際日本文化研究センター所長。埼玉大学教養学部教養学科卒業、東京都立大学大学院社会科学研究科(社会人類学)博士課程修了。専攻は文化人類学・民俗学。2013年、紫綬褒章受章。16年、文化功労者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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テツ

25
鬼について。鬼的な姿のモノは節分の豆撒きで被るお面などで目にするし、「心を鬼にして」「鬼の目にも涙」などといった言葉を通しても日本人にとっては馴染み深い筈。それでも鬼とは何なのかということについて聞かれても大多数の人は答えられないだろう。人間には出来ないことを行う人間とは思えない力を持つ鬼たち。しかし彼らのベースとなる姿は角がある程度で基本的に人と同じだ。力の象徴。神ほどには遠くはない力。荒ぶりまつろわぬものどもの溢れ出すような力。人間と近い姿で人間には決してできないことを行うというのが鬼の肝な気がした。2020/03/13

Norico

19
赤や青色の皮膚に角があり、虎皮の服を着て、金棒を持っている。鬼は最初からそうだと思ってたけど、昔はもうちょっと幅広く、今なら妖怪と呼ばれるものたちも「鬼」だったんだなぁ。中央の権力と鬼の関係とか興味深い。鬼と人間の間に生まれた子ども、片側人間の考察は、後半難しくてよく分からなかった。2021/05/26

春風

19
「鬼」とは大昔から日本人が特定の現象や存在に対して用いた民族語彙・民族概念。赤ら顔で牛の角が生え、虎柄の穿き物に身を包むというキャラクターに止まらない。むしろ、学術用語・分析操作概念である「妖怪」という大分類と多く重複する概念でもある。しかし民族に依存する語彙・概念であるという特性上、指示範囲・意味内容については、時代と土地によって差があり把握しづらい。本書はそんな鬼に対する小論考を集録したものであり鬼を体系的に理解できるものではないが、人の反対概念として、片側人間を通して等、本質に迫るものとなっている。2019/12/01

LUNE MER

15
高田崇史QEDシリーズの愛読者であれば助走なしで一気に駆け抜けられるような内容。「鬼」というコンテンツを深掘りしていくことでこのような歴史が眼前に広がっていく知的興奮を若い人たちに少しでも多く知ってほしいな。2023/04/17

スプリント

12
鬼の文化史です。よく知られている伝承を取り上げ考察をしていてどの章も面白かったです。 生物学的にみると角がある生き物のほとんどは草食動物らしいですが、角=凶暴性が定着した所以を知りたいですね。牙から転化したんでしょうか・・・。2018/10/14

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