角川ソフィア文庫<br> 稲の日本史

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角川ソフィア文庫
稲の日本史

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  • サイズ 文庫判/ページ数 240p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784044003920
  • NDC分類 616.2
  • Cコード C0121

出版社内容情報

農学者が最新科学を駆使して、稲の古代史の定説に挑戦する意欲作縄文遺跡から見つかるイネの痕跡は、現代の水稲とは異なる稲作が、営まれていたことを物語る。弥生時代に水稲が渡来した後も一気に普及したわけではない。縄文稲作の多様性を、今日的な視点でとらえなおす。

佐藤 洋一郎[サトウ ヨウイチロウ]
著・文・その他

内容説明

日本の稲作は、弥生時代以降に広まったといわれてきた。しかし遺跡に残る稲の遺伝子の解析などから、縄文時代にも稲作があったこと、弥生時代には縄文稲作の影響の上に水田稲作が導入されたという仮説をたて、稲作史研究に植物遺伝学の立場から大きな一石を投じた。水稲の渡来経路も朝鮮半島経由、大陸からの直接伝来、双方があった可能性を指摘、科学の目で日本の古代史に迫りつつ、縄文文化の多様性、おおらかな魅力を提示する。

目次

序章
第1章 イネはいつから日本列島にあったか(先人の足跡を追う;縄文稲作を追い求めて ほか)
第2章 イネと稲作からみた弥生時代(話があわない;水田は急速に広まったか ほか)
第3章 水稲と水田稲作はどう広まったか(熱帯ジャポニカの衰亡;熱帯ジャポニカはなぜなくなったか ほか)
第4章 イネと日本人―終章(弥生の要素からの呪縛;呪縛からの解放)

著者等紹介

佐藤洋一郎[サトウヨウイチロウ]
1952年和歌山県生まれ。京都大学農学部卒業、同大大学院農学研究科修士課程修了。高知大学農学部助手、国立遺伝学研究所研究員、静岡大学農学部助教授、総合地球環境学研究所教授・副所長、大学共同利用機関法人人間文化研究機構理事などを歴任。京都府立大学特任教授。農学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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bapaksejahtera

13
遺伝子多型を用いた稲の歴史に著作の多い学者が稲作文化史にも幅を広げて説く。昔はジャバニカと呼ばれた熱帯ジャポニカが我が国においても近世まで遺伝的な影響を残した事や、我が国水稲の遺伝形質がかなりの点で華南に由来を持つ事等を説明する。昔の考古学的説明では米作が朝鮮半島由来としてあの寒冷な北朝鮮を回って来たかのように説かれていた。近代に漸く奥羽地方まで北上した我が国水稲を考えても誤解を招く。日長反応から見ても不可能。又近代水田景観を基に昔を想像する無理との指摘も妥当。しかし陸稲についてもう少し説明があればと思う2023/02/10

虎っち

8
歴史学と化学を融合した学問の面白さに魅了された一冊。縄文時代にも稲作が行われていたというのは誰もが知るところだが、科学的知見により縄文時代と弥生時代の稲の種類が違うことや稲作の様子が立証されていく。  弥生時代といっても採集文化が多分に残されていたこと、簡単に水田が広がったというのは間違いであることが、わかった。奈良時代の班田収授法~荘園の発展というのを考えてもこの説が正しいことがわかるだろう。水田を作り管理することは大変な労力と技術を要するのだ。 2018/07/28

アフリカのおっさん

2
縄文時代は狩猟採集で弥生時代から水稲稲作が開始される。そして、日本は現在まで綿々とその田園風景と共に歩んできた。 ...というのは、間違いである。あまりにも単純化しすぎている。その旨を農学を中心に複数の学問分野の研究成果を基に明らかにしている良書です。2020/09/27

ユカイ

2
稲の歴史を古代から考察してる本。現在の水田の出現がいかに遅いかや、縄文と弥生への見られ方の変化、なくなってしまった熱帯ジャポニカや長きに渡る収穫量の停滞などが書かれている。面白かった。2020/07/01

Masaaki Inoue

2
縄文時代に稲作はあったのか。水田は弥生になっていきなり現れたのか。そして稲はどこから日本にやってきたのか?の疑問について著者が丁寧な研究の末、持論を語るスタイル。なにせ相当前の事なので、断言はできない。あくまでも状況証拠の積み上げなのだが、興味ある方にとっては面白い本であろう。決して読み易いとは言わないが、学術書の中ではマシな方かと思われる。2000年以上の歴史があって尚、ベストの方法が決まらない稲作って、ホント奥が深い!!2018/07/14

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