出版社内容情報
「こういう生き方もあったという事を、老人はもう一度思出し、青年ははじめて知ってもらいたい」――福田恆存(本書「序」より)
大阪に平田ありと言われた名工、平田雅哉。吉兆、つるや旅館、大観荘、朝香宮邸茶席など手がけた名建築は数知れず。「建築は風呂敷には包まれん。出来上がりが気に入らんからと言って、引っさげて持って帰るわけにはいかん」が口ぐせで、腕の良さもあくの強さも天下一品。己の経験と勘のみ信じる職人魂と波瀾の人生は、福田恆存や今東光らをも魅了した。
森繁久弥主演で映画化された大棟梁の心得帖、初の文庫化!
序文・福田恆存
解説・塩野米松
内容説明
大阪に平田ありと言われた名工、平田雅哉。吉兆、つるや旅館、大観荘、朝香宮邸茶席など手がけた名建築は数知れず。「建築は風呂敷には包まれん。出来上がりが気に入らんからといって、引っさげて持ち帰るわけにはいかん」が口ぐせで、腕の良さもあくの強さも天下一品。己の経験と勘のみを信じる職人魂と波瀾の人生は、福田恒存や今東光らをも魅了した。森繁久彌主演で映画化された大棟梁の心得帖、初の文庫化!
目次
大工は馬鹿でも利巧でも出来ぬ
墨壺と「呑んだの惣」
師匠もない弟子もない
若者今昔
迷信と奇跡
子を連れて
藤原棟梁との手合い
大工心得帖
材木と庭園
町内物語〔ほか〕
著者等紹介
平田雅哉[ヒラタマサヤ]
大阪・堺生まれ。吉兆や錦戸などの料亭、つるや旅館、大観荘、西村屋などの旅館、朝香宮邸茶席などを手がけ、数寄屋建築の名工としてその名を馳せた。藤原新三郎の下で修業し、後に事実上の後継者となる。また大工技術を生かした彫り物や製図にも堪能で、その作品も数多く残している。「大阪手帖」に連載後、1961年に書籍化された『大工一代』は評判を呼び、映画化もされた(「大工太平記」東宝、1965)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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