宗教と資本主義・国家―激動する世界と宗教

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宗教と資本主義・国家―激動する世界と宗教

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  • サイズ B6判/ページ数 200p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784044003616
  • NDC分類 161.3
  • Cコード C0014

出版社内容情報

世界最大の問題に、知の巨人たちと俊英が挑む。私たちの現在地を照らす!!世界最大の問題に、知の巨人たちと俊英が挑む。

いま、私たちは渦の中にいる。
各国で起きるテロや、EUやアメリカ、日本でで生じる排外主義・外国人嫌悪(ゼノフォビア)、めまぐるしく変転する中東情勢など、
世界各地で民族・宗教といった、冷戦後には“古い”とされた問題が噴出している。
私たちの現実社会に影響を与えている「宗教」「思想」といかに向き合うかは、個々人が生き抜く上で避けては通れない時代になったのだ。
しかし、「宗教」を正面から扱うことを日本は避け続けている! 
この状況を打破し、現代社会の様々な議論の根本を一望する、知の結晶!!

世界宗教の論理や各国の制度を探究し、
それぞれの「思想」の重要性を訴えている第一線の研究者・識者が、
「宗教と資本主義・国家」を巡り、意見を交わした。
第一線の識者・研究者が現在地を照らす!!



開会の辞
第一部 対論
        「宗教は資本主義を超えられるか」 (池上彰×佐藤優)
第二部 基調報告
   第一節 「近代日本における霊性の系譜」(若松英輔)
   第二節 「日本の近代仏教を紐解くと中世より面白い」(碧海寿広)
第三部 総合討論
   第一節 現代社会で宗教を考えることが困難な理由 (松岡正剛)
   第二節 パネルディスカッション (松岡正剛×池上彰、若松英輔、碧海寿広、佐藤優)
おわりに (佐藤優)
 

池上 彰[イケガミ アキラ]
著・文・その他

佐藤 優[サトウ マサル]
著・文・その他

松岡 正剛[マツオカ セイゴウ]
著・文・その他

碧海 寿広[オオミ トシヒロ]
著・文・その他

若松 英輔[ワカマツ エイスケ]
著・文・その他

内容説明

私たちはいま、どのような時代を生きているのか―。各国で起きるテロや、EUやアメリカ、日本で生じる排外主義・外国人嫌悪、めまぐるしく変転する中東情勢など、世界各地で民族・宗教といった、冷戦後には“古い”とされた問題が噴出している。私たちの現実社会に影響を与えている「宗教」「思想」といかに向き合うのか。それは、個々人が生き抜く上で避けては通れない時代になったのだ。世界の宗教の論理や各国の制度を探究し、それぞれの「思想」の重要性を訴えている第一線の研究者・識者が、「宗教と資本主義・国家」を巡り、意見を交わした。

目次

開会の辞(宗教の正体に迫りたい;いま宗教とは;人間の思考と魂の根底に迫る;人間中心ではなく、見えないものへの多層的視座をもつこと;近代仏教からマインドフルネスへ)
第1部 対論
第2部 基調報告(近代日本における霊性の系譜;日本の近代仏教を紐解くと中世より面白い)
第3部 総合討論(現代社会で宗教を考えることが困難な理由;パネルディスカッション)

著者等紹介

池上彰[イケガミアキラ]
ジャーナリスト・名城大学教授・東京工業大学特命教授ほか。1950年長野県生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業後、NHK入局。報道記者として、松江放送局、呉通信部を経て東京の報道局社会部へ。警視庁、気象庁、文部省、宮内庁などを担当。2005年にNHKを退局し、フリージャーナリストとして多方面で活躍中

佐藤優[サトウマサル]
作家・元外務省主任分析官・同志社大学神学部客員教授。1960年東京都生まれ。同志社大学神学部、同大学院修了後、外務省入省。在ロシア日本国大使館など勤務後、外務本省国際情報局にて主任分析官として活躍。著書に『国家の罠―外務省のラスプーチンと呼ばれて』(第59回毎日出版文化賞特別賞受賞)、『自壊する帝国』(第5回新潮ドキュメント賞、第38回大宅壮一ノンフィクション賞受賞)、ほか多数

松岡正剛[マツオカセイゴウ]
編集工学研究所所長・イシス編集学校校長。1944年京都府生まれ。早稲田大学出身。東京大学客員教授、帝塚山学院大学教授を経て、現職。日本文化研究の第一人者

碧海寿広[オオミトシヒロ]
龍谷大学アジア仏教文化研究センター博士研究員。1981年東京都生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業、同大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。博士(社会学)。専門は宗教学、近代仏教

若松英輔[ワカマツエイスケ]
批評家・随筆家。1968年新潟県生まれ。慶應義塾大学文学部仏文科卒業。2007年「越知保夫とその時代―求道の文学」にて第14回三田文学新人賞評論部門受賞。16年『叡知の詩学 小林秀雄と井筒俊彦』にて第2回西脇順三郎学術賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

白玉あずき

36
一番の収穫は若松英輔さんを知ったこと。対談だと舐めてはいかんという事は元より分かっていたが、言外に含まれる経験値とか知識量が圧倒的。付箋べたべた貼ったのに、内容がみんな頭から抜けていきます。脳みそどうなってるんだろう情けない。「言葉」を用いて合理的に思考哲学する事と、言葉を用いず体得し情感に流されること、脳科学の切り口からその違いが気になった。宗教の本質は非言語的なものであるのはわかっているし、言語的会話に限界がある事も知っている。その溝をえいやっと飛び越えて認識のフレームを変えるのは、まだまだ無理。2018/06/16

白義

16
本書に置いて宗教というのは人間を越えたものとの関係そのものだと言われる。合理性を越えて世界の外側について考える思考の枠組み、人間の世界観の基底にあるもの、それが現代の国際情勢の中でときに暴力的な側面をむき出しにする。そうした現代における宗教の諸相を扱ったシンポジウムの記録。もちろん目立った結論は出ないが興味深いテーマがちらほら出て、それを持ち帰ってくれと言わんばかりの読みやすさと面白さはある。テロ組織が自殺志願者をリクルートしている話や、マインドフルネスの軍事利用といった新しい宗教の暴力的利用の話が面白い2018/12/26

mintia

12
マインドフルネスが仏教の瞑想から来ているというのは興味深かった。2019/12/26

もくもく

12
「激動する世界と宗教」のテーマの下に行われた連続シンポジウムの書籍化なんだそうで、池上彰・佐藤優・松岡正剛・碧海寿広・若松英輔、という現代の碩学五人が、様々な側面から「宗教」を考える一冊でした。本書の中では、「宗教」の本質を、非言語的な「真理」や「超越者」に求め、その非言語的存在?を言語化あるいは体系化するために、多層的な視座・思索を重ねることが宗教であると説明した、若松の講演がかなり興味深かったです。2018/06/23

犬養三千代

11
2018年3月9日 KADOKAWA 1600円 本は一冊一冊運命というものを持っているんだ。ズデネフ·マストニークさんの言葉。 自分にとって宗教とは何か考えさせられた。無宗教という宗教をしんじてるのかなあ。 それにしても佐藤優の智識そして噛み砕いた解説、あえて解説にらやはり驚きで、池上彰の穏当な受けとツッコミよ妙が秀逸。碧海寿広さんのかんがえには???でした。2018/11/03

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