角川文庫 角川ソフィア文庫 D116-1<br> 西東三鬼全句集

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角川文庫 角川ソフィア文庫 D116-1
西東三鬼全句集

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  • サイズ 文庫判/ページ数 480p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784044003265
  • NDC分類 911.368
  • Cコード C0192

出版社内容情報

「水枕ガバリと寒い海がある」
「中年や遠くみのれる夜の桃」
「鬼才」と呼ばれた新興俳句の旗手、西東三鬼。反戦・厭戦、エロスや中年感情を、大胆かつモダンな感性で詠んだ句は今なお刺激的である。『旗』『空港』『夜の桃』『今日』『変身』の全五句集に、貴重な自句自解を収録した文庫版の全句集。解説:小林恭二

内容説明

「水枕ガバリと寒い海がある」昭和俳壇に彗星のごとく登場し、十七文字の魔術師と称された新興俳句の旗手、三鬼。戦時下に詠んだ句で弾圧されるも、戦後は現代俳句協会の創設や随筆執筆など多彩に活躍した。「中年や遠くみのれる夜の桃」「露人ワシコフ叫びて石榴打ち落す」反戦やエロス、異国的モチーフや中年感情を大胆にモダンに詠む感性は無二の魅力を放つ。既刊句集に初句・季語索引、貴重な自句自解も収録!

目次


空港(『現代俳句』)
夜の桃
今日
変身
『変身』以後
拾遺

著者等紹介

西東三鬼[サイトウサンキ]
明治33年(1900)~昭和37年(1962)。岡山県生まれ。18歳で両親を失い、東京の長兄のもとで歯科医となり、患者に誘われて33歳で俳句を始める。俳号の三鬼は「サンキュー」のもじり。3年後に発表した「水枕ガバリと寒い海がある」が俳壇を騒然とさせ新興俳句の旗手となる。戦時下に詠んだ「昇降機しづかに雷の夜を昇る」が世情不安を煽ると弾圧され、以後潜伏の身に。昭和17年に神戸に転居、終戦後には現代俳句協会を創設し、山口誓子を擁して俳誌「天狼」創刊の中心となる。自らも「激浪」を主宰。一時は雑誌『俳句』(角川書店)の編集長も務めた。また自伝的作品『神戸』『続神戸』なども執筆し、傑作と評された。昭和37年4月1日、61歳で永眠。角川書店で俳壇葬を行った(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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tonpie

38
読書会で三鬼の散文「神戸」を取り上げたので、ついでに目を通したのだが、読むうちにすっかり耽ってしまった。三鬼の句は抽象を志向しているのだが、言葉はあくまで具象を表象している。それが、ふと、「言葉そのものが具体物」であるかのように見えてくることがある。あくまで個人の感想だが、この関係は、シベリア抑留の画家、香川泰男の絵画作品を思わせるものがある。以下四句。 笑わざりしひと日の終り葡萄食ふ/ 占領地区の牡蛎を将軍に奉る/ 秋の蚊をつかみそこねし女の手 (旗)/ ゴリラ留守の炎天太きゴムタイヤ(変身) 2024/05/20

双海(ふたみ)

13
「水枕ガバリと寒い海がある」等の有名な句に出くわすと”おぉー!”と思いましたが、それ以外の句はあまり興味をもつことができず・・・。2019/09/23

スイ

12
「熱さらず遠き花火は遠く咲け」 この一句だけで泣いてしまった。 疎外感、諦め、憧れ、恐れ、美しいものを美しいと思うこと、熱の浮遊感、そういったものが一気に体の内に溢れて。 『神戸』がとても好きだったので句集を読んでみたらこちらも大変好みだった。 たまらないなと思った句は写していたのだけど、あまりに多いので本書をなる早で買います。 戦争の句も凄まじい。2023/03/31

ぷほは

5
やっぱりいいですな。「赤き火事哄笑せしが今日黒し」とか何度となく読んだ記憶が。後半の自句自解もよく、「姉の墓枯野明かりに抱き起こす」などは『田園に死す』の「新しき仏壇買いに行きしまま行方不明の弟と鳥」のプロトタイプのよう。まあ三鬼の姉は実在し、寺山の弟は虚構なのだが、前者とて誕生時の入れ違いに死んで一目も交わることのなかった姉だからこそ墓を抱き起こすのだろう。だからそれほど距離があることとも思えない。他にも関西にいた頃の奈良春日神社での能、「老年や月下の森に面の舞」なんかもアニメ的と言いたくなる程の演出。2019/01/11

はるたろうQQ

1
水枕ガバリと寒い海がある→海焼けのひろき胸なり名も知らぬ→胸毛の渦ラムネの瓶に玉躍る→球を獲てラガーたぎちを溯るかに→血が冷ゆる夜の土から茸生え→甘藷を掘る一家の端にわれも掘る→家中を浄む西日の隅にいる→西赤し支離滅裂の枯蓮に→咆えてみよ往きては復る泥田の牛→昼月も寒月恋の猫跳べり→犬の恋の楽園苦園秋の風→風化とまらぬ岩や舟虫一族に→速い汽艇修学旅行満載し→算術の少年しのび泣けり夏→教師俳人かじかみカレーライスの膜→女医の手に抜かれし臓腑湯気を立つ→木の男根鬱々秋の小社に→春を病み松の根つ子も見あきたり2024/11/01

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