角川文庫 角川ソフィア文庫 H101-5<br> 東洋的な見方

個数:
電子版価格
¥748
  • 電子版あり

角川文庫 角川ソフィア文庫 H101-5
東洋的な見方

  • ウェブストアに10冊在庫がございます。(2025年05月29日 15時20分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 文庫判/ページ数 224p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784044002886
  • NDC分類 120.4
  • Cコード C0115

出版社内容情報

「来るべき『世界文化』なるものに対して、われら東洋民族の一員として、それは大いに貢献すべきものをもっておる」--。
アメリカ、イギリスの諸大学で教鞭を執り、直に西洋思想にふれた大拙だからこそ看破できた東洋思想の優れた特性。曰く「世界の至宝」が、二分性の上に成り立つ西洋思想の不備を補い、互いに補完し合うことで、真の世界思想を可能にする。
帰国後に執筆され、大拙自ら「近来自分が到着した思想を代表するもの」という論文十四編すべてを掲載。大拙の思想を最もよく表す最晩年のエッセイ集。
解説・中村元/安藤礼二

【もくじ】

東洋思想の不二性   
東洋「哲学」について
現代世界と禅の精神
東洋学者の使命
自由・空・只今
このままということ
東洋雑感
「妙」について
人間本来の自由と創造性をのばそう
荘子の一節--機械化と創造性との対立への一つの示唆--
東洋的なるもの--幽玄な民族の心理--
東洋文化の根底にあるもの
近ごろの考え一項
日本人の心

 アメリカにおける鈴木大拙博士
  --『東洋的な見方』の解説にかえて 中村元
 最後の大拙
  --『東洋的な見方』文庫版解説 安藤礼二

内容説明

「来るべき『世界文化』なるものに対して、われら東洋民族の一員として、それに大いに貢献すべきものを持っておる」―。英米の諸大学で教鞭を執り、直に西洋思想にふれた大拙だからこそ看破できた東洋思想の優れた特性。曰く「世界の至宝」が、二分性の上に成り立つ西洋思想の不備を補い、互いに補完し合うことで、真の世界思想を可能にする。「自分が到着した思想を代表する」論文、十四編全てを収録。

目次

東洋思想の不二性
東洋「哲学」について
現代世界と禅の精神
東洋学者の使命
自由・空・只今
このままということ
東西雑感
「妙」について
人間本来の自由と創造性をのばそう
荘子の一節―機械化と創造性との対立への一つの示唆〔ほか〕

著者等紹介

鈴木大拙[スズキダイセツ]
本名、貞太郎。1870年、金沢市生まれ。東京帝国大学在学中に、円覚寺にて参禅し、大拙の道号を受ける。97年、渡米。帰国後、東京帝国大学、学習院、大谷大学で教鞭を執るほか、英文雑誌を創刊し、海外に仏教や禅思想を発信した。1936年、世界信仰大会に日本代表として出席。イギリス、アメリカの諸大学で教壇に立った。66年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アミアンの和約

20
鈴木大拙晩年の論稿集。どうしてもこの手の本は抽象的な話に終始してしまうが自分がかろうじてなんとなくわかったのは「このままということ」だろうか。忙しなく生きる現代人に「このままで良いんだ」と語り掛ける大拙氏の筆致はどこか優しい。2024/01/13

roughfractus02

10
32の短いコラムを集めた本書は、様々なテーマで「不二性」を語り、言葉を捨ててただ行う場面に読者を誘う。「東洋」とは、言葉が作る二項からは始まらない何かだ。初めに闇を作る「光」でなく「混沌」があり、浄土は娑婆の向こうでなく、ここにある。禅は言葉の二項的性質に気づかせ、この性質でできた近代以後の現実を「夢」と見なし、韻を踏む仏語の調べに沿って意味から無意味へ橋渡しつつ、言葉自体から抜け出ていく。まだ「東洋」と「西洋」が対立するように思うなら、言葉を意味の世界に留めたままだからだ。意味は無意味の入口に過ぎない。2021/02/16

Go Extreme

2
西洋:物が2つに分かれてからの世界に腰をすえ物事を考える 東洋:物のまだ二分しないところから考えはじめる 西洋人の世界は八識の所産 科学には対境がいる 東洋人ー考えられないを無意識に感る キリスト教ー二分性からくる短所・造物主と所造者を識別 東欧的ー入不二法門・禅者 一:静態的・抽象性 不二:動態的・具体性 シナ禅・馬祖道一 東洋・霊性的美の欠如→本当の美とは見ない 西洋哲学者・人格として感心すべきものが少ない 東洋では哲理生きようと努める 禅の本分:自分自身の奥にあるものを体得 思議の世界≒分別の世界2024/08/22

jun

2
(鈴木大拙さんの他の本を読んだことがない人へ)序盤は読み進めるのに時間がかかります。でも、終盤になると、なんとなく何を言ってるか分かってきて、そこそこ読み進められるようになります。2021/02/19

クジラ

1
言葉にする前の東洋的考え方・見方を言葉で書いた本。本にするということに対して根源的に矛盾を抱えているので、自然、表現は難しくなる。言葉の奥にある感覚?を感得するように読まねば、理解できないだろう。まだまだ自分のモノの見方が甘い。2020/03/29

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/12199919
  • ご注意事項

最近チェックした商品