出版社内容情報
この一冊で、百人一首がよくわかる!日本で一番親しまれている古典「百人一首」。「どら焼」「竜田揚げ」「小倉餡」……これらの食べ物は、百人一首の歌が由来。角度を変えて眺めてみれば、まだまだ新しい発見があることを明らかにする。
吉海 直人[ヨシカイ ナオト]
1953年、長崎県生まれ。國學院大學大学院修了。博士(文学)。現在、同志社女子大学表象文化学部日本語日本文学科教授。専門は平安時代の物語文学・和歌文学。「異本百人一首」の発見をはじめ、かるたや浮世絵などの関連資料を多数発掘・紹介している。
内容説明
なぜ天智天皇から始まるのか?親子の歌は18組もある?秋の歌が春の歌の3倍近く!紅葉の名所・竜田川から「竜田揚げ」は生まれた?「小倉あん」の由来は紅葉で名高い小倉山?研究の第一人者が、歌のなりたちから、詠み人の素顔に加え、料理や動植物、色彩などにまつわるエピソードを紹介。楽しみながら味わうコツがわかる。
目次
秋の田のかりほの庵のとまをあらみわが衣手は露にぬれつつ(天智天皇)
春過ぎて夏来にけらし白妙の衣ほすてふ天の香具山(持統天皇)
あしびきの山鳥の尾のしだり尾のながながし夜をひとりかも寝む(柿本人丸)
田子の浦にうち出でてみれば白妙の富士のたかねに雪は降りつつ(山辺赤人)
奥山に紅葉ふみ分けなく鹿の声きく時ぞ秋は悲しき(猿丸大夫)
かささぎの渡せる橋におく霜の白きを見れば夜ぞふけにける(中納言家持)
天の原ふりさけ見れば春日なるみかさの山に出でし月かも(阿倍仲麿)
わが庵は都のたつみしかぞ住む世をうぢ山と人はいふなり(喜撰法師)
花の色は移りにけりないたづらに我が身世にふるながめせしまに(小野小町)
これやこの行くも帰るも別れては知るも知らぬも逢坂の関(蝉丸)〔ほか〕
著者等紹介
吉海直人[ヨシカイナオト]
長崎県生まれ。1977年、國學院大學文学部卒業。82年、國學院大學大学院博士後期課程修了。博士(文学)。89年、同志社女子大学学芸学部専任講師。99年より教授、現在、同志社女子大学表象文化学部教授。2012年より公益財団法人小倉百人一首文化財団理事(時雨殿館長)を兼ねる。専門は平安朝文学、特に源氏物語と百人一首の研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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