出版社内容情報
官能小説の醍醐味が味わえる決定版!
読者の性欲を刺激し、淫心をかき立ててきた官能小説。単純な行為をいかに濃密に淫靡に、いやらしく描くか――。先人たちは苦労して、読者の妄想を逞しくさせる官能用語を編み出した。「花弁」「小鳥の嘴」「マグロの赤身」「熱帯」……女性器の斬新な描写からは、表現へのフロンティア精神が感じられる。官能小説の文体確立までの歴史を追いつつ、独自の表現を磨き、鎬を削ってきた作家たちの豊潤で奥深い日本語の世界に迫る。
はじめに
序 章 官能小説の文体の歴史
猥褻裁判/チャタレイ夫人の恋人/四畳半襖の下張/団鬼六の『花と蛇』/川上宗薫の構造表現/豊田行二の登場/館淳一のデビュー/女性征服系から癒し系へ/女流作家の系譜
第一章 性器描写の工夫
女性器表現の種類
複雑な形状/花にたとえる/果実にたとえる/伝統的な表現/そのほかの海産物/昆虫や鳥の嘴/母なる大地の裂け目/部分的な効果/前後にどんな言葉を付けるか
男性器表現の種類
「棒」派と「茎」派/その他の描写/なぜ太くて硬くなければいけないか
第二章 性交描写の方法
前戯編
舌戯の多様化/フェラチオ表現/クンニリングス表現/シックスナイン表現
性交編
五つの分類/恋愛系/癒し系/嬲り系/凌辱系/絶倫系
エクスタシー編
絶頂語表現/悲鳴表現
オノマトペ表現
舐め音/粘液音/挿入音/射精音
第三章 フェティシズムの分類
乳房フェチ
巨乳表現/美乳表現
腋窩フェチ
敏感な性感帯
尻フェチ
お尻派の種類/お尻表現/後背位へ
アナルフェチ
膣とは異なる快感
大腿フェチ
性交より素股プレイ
脚フェチ
パンストの肌触り
足指フェチ
舐めフェチの極致
下着フェチ
付着した粘液の匂い
第四章 ストーリー展開の技術
男女の組み合わせをどうするか
ストーリーの重要性/近親相姦もの/女教師もの/女性遍歴もの/SMもの
第五章 官能小説の書き方十か条
1.官能小説は性欲をかきたてるだけのものではない
2.好きな作家を見つけよ
3.まず短編を書いてみる
4.官能シーンを早く出せ
5.自分がしたくても出来ないことを書く
6.三人以上の人物を登場させよ
7.恥ずかしいと思うな
8.オノマトペ(擬音・擬声語)をうまく使う
9.性の優しさ、哀しさ、切なさを知っておく
10.書いている途中でオナニーをするな
【著者紹介】
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内容説明
読者の性欲を刺激し、淫心をかき立ててきた官能小説。単純な行為をいかに濃密に淫靡に、いやらしく描くか―。先人たちは苦労して、読者の妄想を逞しくさせる官能用語を編み出した。「花弁」「小鳥の嘴」「マグロの赤身」「熱帯」…女性器の斬新な描写からは、表現へのフロンティア精神が感じられる。官能小説の文体確立までの歴史を追いつつ、独自の表現を磨き、鎬を削ってきた作家たちの豊潤で奥深い日本語の世界に迫る。
目次
序章 官能小説の文体の歴史
第1章 性器描写の工夫
第2章 性交描写の方法
第3章 フェティシズムの分類
第4章 ストーリー展開の技術
第5章 官能小説の書き方十か条
著者等紹介
永田守弘[ナガタモリヒロ]
1933年東京生まれ。官能小説を40年以上にわたり、年間300篇あまり読みこなし、新聞、雑誌などに紹介している第一人者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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