角川文庫 角川ソフィア文庫<br> 太宰と安吾

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角川文庫 角川ソフィア文庫
太宰と安吾

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  • サイズ 文庫判/ページ数 416p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784044000868
  • NDC分類 910.268
  • Cコード C0195

出版社内容情報

太宰治と坂口安吾。二人の盟友、無頼派作家が綴ったレクイエム。

無頼派といえば、坂口安吾、太宰治、そして檀一雄。昭和という時代を駆け抜けた彼らの生き様がよくわかる。合間に垣間見える昭和文壇の人間関係も面白い。よくも悪くも濃密な時代感が漂っていて、それが現代に足りないものを示唆しているような気がしてくる。

第一部 太宰治
文藝の完遂、太宰時間(アワー)、熱海行、友人としての太宰治、出世作のころ、ほか。

第二部 坂口安吾
坂口安吾論、坂口安吾の死、二月空莫、破壊と求道、文芸退廃に抗して、ほか。

内容説明

文芸の完遂のために死を選ぶ太宰、磊落放胆に見えてその実、暗鬱厭人だった安吾。そして最後の無頼派、檀一雄。共に昭和を駆け抜けた彼らの人物像がリアルに浮かび上がる。リズム感と愛情にみちた筆致で描き出されるエピソードの数々は、まるで小説のごとく展開し、その濃密な時代感が現代に足りないものを示唆しているかのようでもある。佐藤春夫、井伏鱒二、尾崎一雄ら、合間に垣間見える昭和文壇の人間関係も面白い。

目次

第1部 太宰治(文芸の完遂;おめざの要る男;光焔万丈長し;太宰時間;赤門 ほか)
第2部 坂口安吾(坂口安吾論;安方町;安吾・川中島決戦録;坂口安吾の死;「わが人生観」解説 ほか)

著者等紹介

檀一雄[ダンカズオ]
1912年、山梨県生まれ。東京帝国大学経済学部在学中に処女作『此家の性格』を発表。50年『真説石川五右衛門』で直木賞受賞。最後の無頼派といわれた。文壇きっての料理通としても有名。1976年死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ケイ

118
二人について書く時の冴え渡る筆。「太宰に会いたい者は太宰の作品を読むがよい。私の幻影などは、もはや実の太宰となんの類似点も無いかも知れぬ」「もう白布の下に特徴のある太い眉宇が見られるだけで、よく笑い、よく語った、その人の口は動かなかった……一度、世界の物語で何が一番好きかと聞いてみたことがある。安吾は杯の手をやめて、即座に、〈パクパクと狼に食われてしまう赤ずきん…〉安吾の眼中の空漠を見るようなすさまじさで、私はだまってただうなずいただけだ」助けてやらねばならぬ不肖の弟と、見てられぬ不良の兄、であったか…。2019/07/06

青蓮

91
檀一雄が語る、太宰治と坂口安吾の人なりや共に過ごした在りし日のエピソードを纏めた本。私にとって太宰は慣れ親しんだ作家ですが安吾はあまり読んだことがないので新鮮でした。安吾と比べると太宰は贅沢趣味のロマンチスト。安吾は虚飾を嫌う磊落放胆なリアリストと言う印象。その実彼は暗鬱厭人な面もあるけれど。2人は酒、女、薬に溺れながら身を賭して作品を書いた。文学を楽しむと言うよりは狂おしい程に迸る激情に駆られて書かざるを得なかったと言うように私には見える。言葉を武器に同じ時代を駆け抜けて行った彼等の足跡は今も色鮮やかだ2018/06/11

鱒子

67
時代の寵児だった太宰治と坂口安吾。2人と親密だった檀一雄が、その二人の思い出を求められるままに書き散らした(本文ママ)文章を集めた本書。太宰は「待つ身が辛いかね、待たせる身が辛いかね」の熱海置き去り事件が、安吾は川中島留置所事件とカンガルー服が、檀一雄にとって印象的なエピソードとして何度も繰り返されます。内容の重複が多いのは否めませんが、無頼派のデカダンここにあり!そして解説は吉本隆明。2019/12/02

たぬ

28
☆4 あちこちの新聞や雑誌、舞台のパンフなんかに書いた文章をまとめたもの。太宰は「この世で信じられるのは味の素だけ」発言にぐっと来た。檀一雄を熱海に呼び出して自分は宿代も払わずトンズラ。クスリのためか175センチ近いのに50キロない。安吾はブタ箱から帰還直後に長男誕生の知らせを受領。どでかい胸ポッケをつけた「安吾服」を発明してドヤ顔。ライスカレーを100人前出前。どちらも人間味ありますね。2021/04/06

冬見

20
二人の異様な魂との交歓。檀一雄が太宰治と坂口安吾について書いた文章を集めたもの。よって内容(ものによっては文章丸々)の重複が多い。鬱気の波がやってくると太宰はめそめそし、安吾は暴れ出すらしい。檀と安吾の信州旅行のエピソードはなかなか強烈。太宰と安吾の人間的な魅力もあっただろうけど、それにしても檀先生、とてつもなく懐が深い。引き摺られることなく、同化することなく、"自分"であり続ける気骨があったのだろう。ふと「太宰と安吾には檀一雄がいたが、檀一雄には檀一雄がいなかった。」という言葉を思い出した。2018/06/01

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