角川文庫 角川ソフィア文庫<br> しぐさの民俗学

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角川文庫 角川ソフィア文庫
しぐさの民俗学

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  • サイズ 文庫判/ページ数 384p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784044000325
  • NDC分類 387
  • Cコード C0139

出版社内容情報

エンガチョ、狐の窓、股のぞき……謎のオマジナイはどこから来た?「霊柩車に出合ったら親指を隠す」「汚いものに触れたらエンガチョを切る」。呪術的な意味を帯びた「オマジナイ」と呼ばれる身ぶり。息を吸ったり吹いたり、指を組んだり、呪文を唱えたり…人が行う「しぐさ」にまつわる伝承と、その背後に潜んでいる民俗的な意味を考察。伝承のプロセスを明らかにするとともに、そこに表れる日本人の精神性に迫る。身近な暮らしのなかに、新たな発見を見いだしてきた著者の代表作。


【目次】
序 俗信と心意  
第一章 息を「吹く」しぐさと「吸う」しぐさ  
1 息を「吹く」しぐさ
  災厄を祓う/妖怪を吹く、妖怪に吹かれる/息と霊魂/ウソブキと風/口笛と蜂
2 息を「吸う」しぐさ   
  漁師とねず鳴き/遊女とねず鳴き
第二章 指を「隠す」しぐさと「弾く」しぐさ  
1 指を「隠す」しぐさ  
  霊柩車に出合ったら親指を隠す/霊柩車に出合うと縁起がよい/狙われる親指/蜘蛛淵伝説の恐怖/親指を隠す理由/親指の連想/指と俗信
2 指を「弾く」しぐさ  
  爪弾きの呪力/いざなぎ流にみる爪弾き
第三章 股のぞきと狐の窓  
1 股のぞきと異界  
  妖怪の本性を見る/未来の吉凶を見る/異国を見る
2 股のぞきと袖のぞき  
  天橋立股のぞき/天橋立袖のぞき
3 狐の窓と怪異現象  
  日当り雨と狐の嫁入り/狐の窓から覗く
4 覗き見る伝承の諸相  
  穴や隙間から覗く/二股の間から覗く/絵巻に描かれたしぐさ
第四章 「後ろ向き」の想像力  
1 妖異と接触する方法  
2 「後ろ向き」と境界  
  辻と後ろ手/葬送習俗と「後ろ向き」/後ろ向き・後ろ手の多様性
3 「振り返るな」の禁忌  
第五章 動物をめぐる呪い 
1 虫の動きを封じるしぐさ  
  穴の蛇を引き抜く法/にが手とまむし指/蜻蛉が目を回す
2 祟りと摂食行為  
  猫を食った話/蛇を食った話
第六章 エンガチョと斜十字  
1 エンガチョと穢れ  
  生首を見る人びと 『平治物語絵巻』から/エンガチョのしぐさと形
2 斜十字の民俗  
  生と死をめぐる伝承/一つ目小僧と目籠/疫病よけと十文字
第七章 クシャミと呪文  
1 ハナヒからクサメへ  
  クサメをめぐる解釈/クシャミの俗信と呪文
2 クシャミの由来譚  
第八章 「一つ」と「二つ」の民俗  
1 一声と二声の俗信  
  モシとモシモシ/一声呼びの禁忌
2 片道と往復の俗信  
  墓場からの帰り道/ハチワレ猫の禁忌
第九章 「同時に同じ」現象をめぐる感覚と論理  
1 同時に同じことを言ったとき  
  ハッピーアイスクリーム/「同時に同じ」が忌まれる理由
2 「同時に同じ」をめぐる民俗  
  箸わたしの禁忌/相孕みと勝ち負け/双子の命名/二度あることは三度ある
終 しぐさと呪い

常光 徹[ツネミツ トオル]
1948年、高知県生まれ。國學院大学卒業。国立歴史民俗博物館名誉教授、総合研究大学院大学名誉教授。博士(民俗学)。日本民俗学会、日本口承文芸学会会員。著書に『学校の怪談――口承文芸の展開と諸相』(ミネルヴァ書房)、『うわさと俗信――民俗学の手帖から』『折々の民俗学』(ともに河出書房新社)、『妖怪の通り道――俗信の想像力』(吉川弘文館)などがある。

内容説明

「霊柩車に出合ったら親指を隠す」「汚いものに触れたらエンガチョを切る」。呪術的な意味を帯びた「オマジナイ」と呼ばれる身ぶり。息を吸ったり吹いたり、指を組んだり、呪文を唱えたり…人が行う「しぐさ」にまつわる様々な伝承と、その背後に潜んでいる民俗的な意味を考察。伝承のプロセスを明らかにするとともに、そこに表れる日本人の精神性に迫る。身近な暮らしのなかに、新たな事実を見いだしてきた著者の代表作。

目次

序 俗信と心意
第1章 息を「吹く」しぐさと「吸う」しぐさ
第2章 指を「隠す」しぐさと「弾く」しぐさ
第3章 股のぞきと狐の窓
第4章 「後ろ向き」の想像力
第5章 動物をめぐる呪い
第6章 エンガチョと斜十字
第7章 クシャミと呪文
第8章 「一つ」と「二つ」の民俗
第9章 「同時に同じ」現象をめぐる感覚と論理
終 しぐさと呪い

著者等紹介

常光徹[ツネミツトオル]
1948年、高知県生まれ。國學院大学卒業。国立歴史民俗博物館名誉教授、総合研究大学院大学名誉教授。博士(民俗学)。日本民俗学会、日本口承文芸学会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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マネコ

6
霊柩車を見たときに親指を隠すのは色々な説がありますが、親指の隙間から邪悪なものが入ってくるという考え方らしいです。面白いことに地域を超えて、また少し姿を変え日本各地で共通観念があったといいます。しぐさについてまとめられた唯一無二の本書は柳田國男など民俗学が好きな人にはたまらない一冊だと思います。2019/11/10

ゆうゆう

6
ちょっと難しいけど面白かった。そして、この本の刊行時の大学生と現在の大学生(のごく一部の家の娘)とのジェネレーションギャップも激しい。霊柩車の親指…霊柩車知らないのか?親指隠す?ナニそれウケる?…マジかぁ…。昔からの因習もこうして新時代になるのか。ハレとかケとかわからなくなるんだろうなぁ。2017/10/03

眉毛ごもら

3
日常で行うしぐさについて験担ぎや呪いが関わることに焦点を当てている。全国各地で微妙な変化があり、違いについて考えると面白い。知っているもの霊柩車が来たら親指を隠す。最近ド派手な霊柩車を見なくなったが見たときはついやってしまう。知らなかったもので縁起が悪いと言われていたのはハチワレ猫が縁起が悪いとのことだった。なんでや!ハチワレ猫かわええやん!と思ったが真ん中で分割されるという性質から忌まれたらしい。可愛いのでその風習が廃れてくれて誠に目出度い。2020/03/05

ソーニャ

2
本屋でなんとなく目に付いたので読んだ。 しぐさや身体に関する呪術的な伝承をまとめている。 民俗学の本は読んだ事なかったので読むのに疲れた。後半段々慣れてきて面白さが少し分かってきた。2018/09/19

E

2
足掻いたものの途中棄権。常光さんと言えば学校の階段。息、指、双子、ハッピーアイスクリーム。いつかリベンジできれば。2018/01/14

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