出版社内容情報
紫式部や清少納言にも影響を与えた日本最古の長編物語『うつほ物語』。皇位継承と秘琴伝授が絡み合い、様々な人間関係が繰り広げられる。最後となる第六巻には「楼の上・上」「楼の上・下」をおさめる。
内容説明
いぬ宮が六歳になった年、ついに仲忠はいぬ宮に秘琴を伝授することを計画。一年にわたって伝授が行われる。琴を習得し終えたいぬ宮が京極殿で披露した琴の音は奇瑞を起こす―。俊蔭の遺言も果たされ、長きにわたる俊蔭一族の秘琴伝授の物語はクライマックスを迎えた。原文、脚注、現代語訳を付す注釈書の決定版。最終巻となる本書には、『源氏物語』『枕草子』『蜻蛉日記』ほかの作品へ与えた影響などを読み解く解説を収載。
著者等紹介
室城秀之[ムロキヒデユキ]
1954年生まれ。白百合女子大学教授。東京大学卒。同大学院博士課程単位取得。博士(文学)。専門は物語文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
-
- 電子書籍
- ドラえもん デジタルカラー版(123)