角川文庫<br> ボクら星屑のダンス

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角川文庫
ボクら星屑のダンス

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  • サイズ 文庫判/ページ数 489p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784043944590
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

借金で浜名湖に入水しようとしていた浅井久平は、同じく自殺を図る不思議な子どもヒカリと出会った。ヒカリは最先端科学センターから逃げ出してきた天才だという。半身半疑ながらも一緒に逃避行を始めた久平。一方、内閣官房から指令を受けた警察はヒカリの捜索を開始。だが、ヒカリはネットを駆使して逆にみずから誘拐を装い、100億円を要求した。果たしてヒカリたちは現金を奪取し、偽装誘拐を完遂できるのか?第30回横溝正史ミステリ大賞テレビ東京賞受賞作。

著者等紹介

佐倉淳一[サクラジュンイチ]
1964年生まれ。静岡県浜松市出身。大阪大学大学院(博士課程)在学中。2010年、『ボクら星屑のダンス』で第30回横溝正史ミステリ大賞テレビ東京賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ななみ

27
遺伝子組み換えによって産みだされ、その出生の経緯を負担に感じ命を絶とうとする10歳のヒカリと借金から逃れるために命を絶とうとする中年の久平。そんな二人が海辺で出会い、いろいろあった末に互いが交換条件で生きることを決意する。星屑ならば星屑らしく、楽しく踊る。それだけで、いいのではないだろうか。2014/11/02

007

11
面白かった。自殺しようとしていた萎びたオッサンと天才児ヒカリ。ヒカリの境遇は気の毒だが、オッサン達と楽しく?過ごす数日感で人間らしさを取り戻していく。2017/02/26

オヤニラミ

10
借金を苦に自殺をしようとする久平と最先端科学センターを飛び出し自殺をしようとするヒカリが湖の畔で出逢ってしまう。互いの利害関係が一致した二人は壮大な誘拐劇を繰り広げる。悲しい出生の全てを知ってしまったヒカリの生きる意味を見いだそうと久平、その後に出逢う藤治郎、義男のキャラクター逹が百億円の身代金を手にする!?までどんどんと展開が進み、この中に温かく優しい涙の場面もあり、所々に出てくる科学的なヒカリの会話もありで少々非現実的な内容でも多様な要素が詰め込まれた物語に面白く良い読了感が残りました。2019/12/19

Pure

9
一言で言えば、突っ込みどころ満載のハートウォーミングサスペンスってとこでしょう(^^;。ストーリーの骨格は素晴らしいと思います。しかし、誘拐物としたら警察側の論理が弱くサスペンスが盛り上がりません。犯人(?)側の計画も杜撰で、それで逃げられちゃうんだ!という感じです。あちこち穴だらけ(^^;。ただ、人間物語としては良くできているので、サスペンスミステリーとして読まなければ有りだと思います。身代金の処理は、こうきたか!座布団一枚ですね(笑)。2015/01/04

なにも

8
読もうかどうか迷い、選評を先に読んだ。「薄っぺら」「作者の想像力の貧困が星屑のダンスの美しさを否定してしまっている」という言葉に引っ掛かって、逆に「一体どんな話だ?」と気になって読んだ。いやぁ、面白かったー!中盤あたりから一気読みだった。車で脱出するシーンと身代金受け渡しのくだりは何度も読みたいくらいわくわくした。そして。ヒカリちゃんなりの星屑のダンス、しかと目に焼き付けました。そうかぁ、世界は踊っているのか。「星に一番近いところで待ち合わせ」ってすてきですね。2019/07/30

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