内容説明
お江戸のかたすみで手習い小屋「たちばな堂」を営むお久ちゃんは、かわいくてかしこくて時時お間抜けな、町内一の人気者。だけどちょっぴり気が強く、先生のお仕事は真面目一本槍。ついたあだ名が「鬼師匠」。お久に思いを寄せる小柄イケメン男子、橘屋の手代・金ちゃんと、妙な来歴と特技(?)を持つ犬(実は狸)の「クマ」、小屋の生徒達も加わって、今日もたちばな堂は大騒ぎなのだ。とびきり楽しいあやかしラブコメ。
著者等紹介
澤見彰[サワミアキ]
1978年、埼玉県生まれ。大学で日本民俗学を研究するかたわら、作家をこころざして絵や文章の勉強をつづける。卒業後、らいとすたっふ小説塾第1期生として1年間の修業ののち光文社カッパ・ノベルス『時を編む者』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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バニラ風味
20
ユニークな表紙に惹かれて手に取りました。江戸の神田蝋燭町にある、橘屋で手習いのお師匠さんをしているお久と、幼馴染の金一を中心に、そこで起こった面白おかしい事件ストーリー。ちょっとドタバタ劇的な要素もあり、楽しく、軽くあっさり読めました。寄席で聞いているような語り口が、またおもしろく、続きも気になります。2016/03/10
グミー
9
すごい面白いとは思えなかったけど、 クマはもちろん、捨松や与太郎までかわいくて良かった^^ お久と金一は良くいる幼馴染の設定だけど、 これまた可愛くて良いです! 最後に出てきた杢兵衛が、自分のイメージと違いすぎて逆に面白かった。2012/06/25
言音 / 放置気味…。
8
思っていたよりもアヤカシ色が薄くて少し残念。 解説にも書いてあるけど、登場人物たちのやりとりが落語みたいで面白くてスラスラ読めた。 父親が全然出てこないから何かあるのかと思ったら…。 クマの正体とお久の母親の行方(いなくなった理由も)気になる。2013/03/08
アーチャー
8
登場人物全員がいきいきして楽しかったです。ただ個人的には「しゃばけ」シリーズの雰囲気を期待していたので、その意味では物足りなさも残ってしまいましたけど、シリーズが継続する限りは読みたいと思います。2011/09/19
JINKO@灯れ松明の火
7
14-84「物の怪」好きの私としては外せないかなと思い、手に取って見ました。落語調で中々好みの雰囲気だったんだけど…イマイチ乗れませんでした。ヒロインで、「恋」要素が入っちゃうからかな。続きはどうしたものか?2014/06/15