角川文庫
虹の彼方に〈下〉―機動戦士ガンダムUC(ユニコーン)〈10〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 270p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784043944378
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

西暦最後の夜に産み落とされ、宇宙世紀百年の歴史を呪縛してきた『ラプラスの箱』。その真実が明かされた時、「シャアの再来」は自ら底暗い正体を現し、『箱』の封印を目論む者たちは大量破壊兵器の刃を抜いた。絶望的な状況下、“あるべき未来”を取り戻さんとする可能性の獣―ユニコーンが示した奇蹟の業とは…。未来を見失った今だからこそ読みたい、人の善意と可能性を問うSF文学の金字塔。ここに堂々完結。

著者等紹介

福井晴敏[フクイハルトシ]
1968年、東京都墨田区生まれ。98年「Twelve Y.O.」で第44回江戸川乱歩賞を受賞し作家デビュー。99年『亡国のイージス』では第2回大藪春彦賞、第18回日本冒険小説協会大賞、第53回日本推理作家協会賞を受賞。2002年『終戦のローレライ』では第24回吉川英治文学新人賞、第21回日本冒険小説協会大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

いりあ

28
福井晴敏の"機動戦士ガンダムUC"第10巻。見事な最終巻でした。ガンダム作品としては、かなり綺麗な終わり方だったと思います(ガンダムのパイロットって報われない印象が…)。また、シリーズを重ねてきている作品だけに難しい所だったとは思いますが、1st~逆シャアまでの歴史をうまく総括できていたと思います。たぶん、サイアムやフル・フロンタルが言っていたように、今回の一瞬の光で人は変わらないかもしれないけど、"それでも…"と言い続けたバナージやオードリー達の信じた可能性が繋がればいいなと感じました。続きがあるかな。2013/03/19

姉勤

26
約一ヶ月の物語に約100年を詰め込んだ本シリーズも終局を迎える。フィクションの風呂敷は拡げるなら拡げる程よく、「宇宙世紀」という制限がかかる世界観で、よくここまで拡げたなと。これも人の可能性か。ガンダムと標榜しつつ、危うくイデオンになりかけたが、戻ってこれたのは作者の自制、もしくはブランドの強制?でもやりたいのだろう、富野イデオンのリライトを。2015/03/28

ゲンショウ

25
最終巻、拝読。全ては、善意より発せられた事。悲喜比ぶれば、悲が勝つ人の世…。天地仁無し。人の想いに斟酌しない自然には心虚しゅうして、あたるも一つの術。なれど、なればこそ、少年は足掻く…。そして、ロランは機械に取り込まれた自身を嘆きながらも、生きる事を諦めなかった。バナージとオードリーもまた…。著者も同じファースト世代、思う所が近しいと感じました。いやあ〜、見事に繋がりました。2012/07/16

ダージリン

20
ついに「ラプラスの箱」「フル・フロンタルの正体」が明かされ、そして、あるべきラストにたどり着いたように思う。超科学による解決で終わるんじゃなく、当たり前の人間のあり方とその可能性への帰着、いいですね。かっこいい大人達も堪能しました~。ブライトさん素敵でした。アルベルトも男を上げたと思います(笑)。2011/06/17

Dai(ダイ)

19
小難しい言葉の羅列で人物もメカも全く頭に浮かんでこない。Twelve Y.O の頃の素晴らしさはどこに消えてしまったのか。同じガンダムシリーズでも ターンA は面白かったのに。さてはこの作者長編は苦手なのか? 終戦のローレライも読む予定だったがやめようかな。2018/09/05

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