角川文庫<br> イレギュラー

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角川文庫
イレギュラー

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  • サイズ 文庫判/ページ数 432p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784043943678
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

村が水害にあい、練習もままならない蜷谷高校・通称ニナ高の野球部。剛速球投手コーキも、日々その素質をくすぶらせていた。そんなニナ高に目を付けた名門野球部K高。格下相手を練習台にしようというのだ。自分の球に絶大な自信を持つコーキは、合同練習初日に勝負を挑むが結果は特大ホームラン。プライドをボロボロにされたコーキはリベンジに向けて、猛練習を開始した。ダメダメ野球部のむやみに熱い青春ストーリー。

著者等紹介

三羽省吾[ミツバショウゴ]
1968年岡山県生まれ。2002年『太陽がイッパイいっぱい』で第8回小説新潮長篇新人賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おしゃべりメガネ

144
細かい描写や記述はさておき、久々に目頭が熱くなり、涙腺も危うい?場面が多数あった高校球児の青春物語です。ただの野球青春ストーリーではなく、震災被害とその状況からの復興を目指す人々の‘戦い’も記述され、アッという間にノンストップで読了しました。粗削りな描写はあるにせよ、これだけ読む側をガッチリと惹き付けて離さない物語も痛快で、登場人物も多数魅力的なキャラばかりで、ホント、青春してるなぁ〜と感慨深いものがありました。コミカルでありながら、どこか一本筋がとおり、何事にもプライドを持って挑む主人公が最高でした。2015/12/05

ちょこまーぶる

72
読後は青春の熱さと人の温かさで気持ちがホットになる一冊でした。物語も天災で被災して避難している高校球児と彼らを合同練習として受け入れる高校球児の、野球を通じた人としての繋がりを描いていて、言い過ぎかもしれないが人間の成長過程に付き合えた充実感を得ることができる作品でした。また、球児以外でも師弟関係にある監督同士の居酒屋での会話、野球に青春をかけている球児たちに全面的に協力する大人たちの言動にも感動を覚えます。球児たちの更なる成長が楽しみです。そして、映画にしたら面白いんじゃないかなぁ~とも感じましたね。2016/06/04

佐々陽太朗(K.Tsubota)

56
読み出したら最後、他のことが手につかず一気読みです。物語として読者の興味をグイグイ惹きつけ没頭させる、そんな力のある小説です。ただただストーリーを楽しみ、その展開にハラハラドキドキさせられながら、続きがどうなるか気になって目が離せない。例えば良くできた続きもののドラマがありますが、その週の話を見終わって「次週につづく」とテロップが流れたときの「あぁ~、つづきが気になる~、いったいどないなるねん?」という気持ちで読み続ける感じです。高校野球を観なくなってから久しい私ですが、めったやたらと熱くなりました。2011/11/05

はつばあば

50
野球の本って結構読んでいるつもりでいたのですが、堂場さんの「大連合」に火をつけられたか今度は三羽さんに。水害にあった村民・・被災地の住民と移転先の住民の謂われなき差別の中での暮らしのなかで球児たちにも高校生活最後の夏がやってくる。ニナ高のキャプテでもあるコーキの悶々としたやるせない思いと、災害地域の人々をまるで税金泥棒のようにネットで叩く心無い人達。そんなニレ高にN高から思いもよらぬ提案が。なかなか馴染めない球児たちがお互いに切磋琢磨して成長する若者達。佳かったですよ。三羽さん片手位は読んでいるかな?是非2021/12/21

papako

45
これもよかった!夏の甲子園に合わせて読んでみました。災害被害と高校野球を絡めて、忘れられた被災者、それでも復旧できないもどかしさがつらい。この作品でも男子の生誕が丁寧に書かれており、単純だけどむつかしくもめんどくさい高校球児の触れ合いがいい感じでした。2014/08/17

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