内容説明
30歳の誕生日を挟んで、ふたつの大災難に見舞われた松村鳩子。婚約者に逃げられ、勤め先が破綻。失業保険が切れる頃に変わり者の妹・塔子を介し、年下の男、午来と知り合って以来、心ならずも過去の男たちとつぎつぎに会う羽目に。新しい職場である図書館の同僚たちに探偵がつきまとい、鳩子の男関係を嗅ぎまわっている。果たして依頼人は?目的は?ユーモラスで、純粋。恋愛、それにまつわる災難の物語。
著者等紹介
朝倉かすみ[アサクラカスミ]
1960年北海道生まれ。北海道武蔵女子短期大学卒業後、さまざまな職を経験。2003年「コマドリさんのこと」で第37回北海道新聞文学賞を受賞。04年「肝、焼ける」で第72回小説現代新人賞を受賞。09年『田村はまだか』で第30回吉川英治文学新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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