内容説明
30歳の誕生日を挟んで、ふたつの大災難に見舞われた松村鳩子。婚約者に逃げられ、勤め先が破綻。失業保険が切れる頃に変わり者の妹・塔子を介し、年下の男、午来と知り合って以来、心ならずも過去の男たちとつぎつぎに会う羽目に。新しい職場である図書館の同僚たちに探偵がつきまとい、鳩子の男関係を嗅ぎまわっている。果たして依頼人は?目的は?ユーモラスで、純粋。恋愛、それにまつわる災難の物語。
著者等紹介
朝倉かすみ[アサクラカスミ]
1960年北海道生まれ。北海道武蔵女子短期大学卒業後、さまざまな職を経験。2003年「コマドリさんのこと」で第37回北海道新聞文学賞を受賞。04年「肝、焼ける」で第72回小説現代新人賞を受賞。09年『田村はまだか』で第30回吉川英治文学新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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あつひめ
67
人生は、そんなはずない…の連続なのかもしれない。ただ偶然にも?痛い目に遭っていないだけかもしれない。私は一人っ子なので姉妹の感情はよくわからないが、もしも居たとしたら、仲良くできることばかりじゃないかもしれないし。時には嫉妬したり妬んだりしてしまうかもしれない。三十路にもなったら、いろんなことあるし、消してしまいたいことの一つや二つ…いやそれ以上あるかもしれないし。朝倉さんの作品は、登場人物が等身大で小説の中でちゃんと生きてる。だから、モヤっとしたり、応援したくなったり。札幌っていうのも身近だったし。2016/10/23
なゆ
64
そんなはずない。人生の中で、何度そう考えるだろう。30歳目前の鳩子は婚約者から逃げられたうえ、直後に勤務先も破綻してしまう。どーすんだと思っていると、鳩子の妹の塔子が登場し、午来という年下の男がいい感じに現れ、姉妹の静かなるバトルが始まる。いやでもしかし、塔子の行動はまるで理解できまいし、鳩子も打算的なのか何なのか元彼に会ったりして、あーもーどっちもめんどくさい姉妹だ!ま、最後はちょっといい感じだったんで、よしとする。姉妹がギスギスしてるそばでお父さんお母さんがぼのぼのと優しくて、そこだけ和んだ。2020/01/06
坂城 弥生
40
大きな事件がおこるわけではない何気ない日常の話。2021/03/24
bibi
40
婚約者が自分の両親に挨拶に来た翌日、彼の両親に挨拶のはずが、逃げられてしまう!?「えっ、どんな展開に?」と入り口は興味津々だったけど、主人公鳩子にちょっとイラついてしまった💦2019/10/23
coco夏ko10角
24
うーん、朝倉かすみさんの未読本と手にしてみたけど、今回はちょっと合わなかったみたい。2017/05/12