出版社内容情報
宮脇 灯子[ミヤワキ トウコ]
著・文・その他
内容説明
ある日、父が「作家」になった。鉄道の世界を愛した宮脇俊三だ。だが、家族にとっては、子煩悩で優しいごく普通の父だった。その死によって「紀行作家の父」に向き合った娘が、父として、また紀行作家としての姿をしなやかに綴る。インタビューに答えて妻を「時刻表みたいな人」といった父と母のこと、真夜中に執筆する父の気配、戒名「鉄道院周遊俊妙居士」の経緯など、静かに描かれるエピソードが心にしみる。
目次
1 父の手土産(ある日、父が「作家」に;書斎の光景 ほか)
2 厳しいプロの眼(わが家の放任主義;「灯子」の由来 ほか)
3 父とのお別れ(母と娘の後悔;魔法のスープ ほか)
父と私の小年表
著者等紹介
宮脇灯子[ミヤワキトウコ]
1968年、東京生まれ。故・宮脇俊三の長女。フリーライター。成城大学英文学科卒業後、グラフ社に勤務、料理記者をする。退社後、フランス菓子を学び、95年、パリのエコール・リッツ・エスコフィエで製菓コースを修了。97年以降はたびたびアルザス地方を訪れ、郷土料理や菓子について学ぶ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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