内容説明
愛する弟を失ったコーイチは失意の日々を送っていたが、高校で初めて友達と呼べる仲間たちと出会った。しかし、ある朝目覚めると、5人の仲間と出口のない部屋にいた。「嘘神」の声が非情なゲームの始まりを告げる。ルールは7つ。しかし、嘘神の言葉にはひとつだけ嘘がある。与えられた水と食料はわずか。仲間の命を奪って脱出するのか、それとも…。若き新鋭、驚愕のデビュー作!第16回日本ホラー小説大賞長編賞受賞作。
著者等紹介
三田村志郎[ミタムラシロウ]
1987年、新潟県出身。2009年、大学4年在学中に『嘘神』で第16回日本ホラー小説大賞長編賞を受賞する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ペトロトキシン
25
どこかで読んだ事があるようなシチュエーションから物語が始まり、又ありきたりな展開になるのかと思っていたら、ありきたりはありきたりなりに最後の方で多少の捻りがあったりして、想像してたのより良い作品だったと思う。思いっきりアルカリ性の水と言って、ピンクの紙まで準備されてる違和感ある状況にも関わらず、リトマス試験紙に気付かないのはどうかと思う。ラスト付近で妙に人間臭くなってしまう嘘神の言動も最後まで読めば納得。彼なら立派に任務を引き継いでくれるでしょう。2016/11/16
そのぼん
24
『カイジ』や『インシテミル』を彷彿とさせる設定の作品でした。ゲーム感覚でストーリーが進んでいくので、サクサク読めました。2012/06/16
ヒロくま
20
こうゆう騙し騙されみたいなの少し前に流行ってたような~と、思いつつ読了。読みやすい文章でスイスイと読めたが、物足りなさを感じるのは、欲張りすぎですかね。天地がひっくり返るようなドンデン返しとかついつい期待してしまったりして。2015/08/13
あや
19
ある日目覚めると、出口のない部屋に閉じ込められていたコーイチ、ヤス、ミカ、カスミ、ダイチ、ユミの六人。生き残って部屋から出るために様々なゲームを使い、心理戦や頭脳線を繰り返し、自分が生き残るため愛する人を守るために争っていく。彼らのだましあいが面白くてページをめくる手が止まらなかったのですが、まさかのラストに驚きました。え!?そんなオチ…!?と、かなり呆気にとられました。(笑)ストーリーは面白かったのですが、嘘神が語る理屈も何だか納得できずじまい。残念ながらかなり拍子抜けしてしまった一冊になりました。2013/01/07
ヤスヒ
17
閉じ込められ系理不尽デスゲーム小説。こういった設定の小説は好きなのだが今回は何故だか入り込めず途中から少し飛ばし読みをしてしまった。各キャラも過去の回想を組み入れたりなど丁寧に描かれているし読み終えてみると納得のできるストーリーでもあったのだが…。終始閉じ込められた一室の部屋の中だけで話が展開するのである程度やむを得ないのかもしれないがもう少しスリルと緊迫感が感じられたら印象も変わっていたのかも。(あと時間経過に無頓着な気が…。睡眠等の描写がなかったので何日間のデスゲームだったのか全くわからず)2012/08/15
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