内容説明
法医学教室の助教授・神ヒカルは、監察医務院で外国人グループの襲撃に遭う。次々と犠牲者が発生する中、襲撃犯の目的は解剖室に運ばれた女性国際スパイ「ジュリエット」と判明、その死体にはある機密が隠されているという。しかも彼らはヒカルのことを知っていた。誰にも触れられたくない「あの忌まわしき過去」のことも…。襲撃犯の真の目的は?そしてヒカルにまつわる驚愕の秘密とは―?横溝正史ミステリ大賞受賞作。
著者等紹介
桂美人[カツラビジン]
1973年福井県生まれ。専修大学卒。出版社勤務、塾講師などを経て、現在食品会社勤務。2007年『ロスト・チャイルド』で第27回横溝正史ミステリ大賞を受賞してデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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シ也
16
監察医務院襲撃から警視庁SATの突入までは面白かった。でもその後はSPECホルダーみたいのが出て来たり普通に殺人事件起きたり治癒能力発動しちゃったり早老症の設定ぶちこんできたりで詰め込みすぎだろうというのが率直な感想。美貌の監察医にエリートの外事警察の警視、キャリア上がりのSAT隊長とキャラは良いのに多すぎて訳が分からなくなる。結末もあまり...2015/07/27
komaneko
5
いや、最後まで読めなかったっす。 内容はごちゃごちゃし過ぎだし、主人公のキャラにもなじめず(台詞と文章の表現に違和感100パー過ぎ)、とにかくなんだかゴチャゴチャし過ぎ、ちゃう?! これで横溝賞とったん?マジ? 選考に疑問以外ありえん。な感想デシたなー・・・2016/01/29
sken
5
……これは、すんません。ワシとは合わなかったみたいです。いろんな要素が盛り込まれているのですが、それが自分の中では有機的にリンクしなかったこと。登場人物の息づかいというか、魅力が感じられなかったことなどもあり、正直なとこ、読み終えたということしか言えません。結構期待したんですが、残念でしたぃ。2013/02/10
イタリアンでこちん
5
著者インタビューで装丁とタイトルからイメージされるモノを裏切りたかった様ですね。第一印象は見事に裏切られましたよ、美人さん。エンタメ度十分に高いと思います面白かったですもん。躍動感、スケール、スピーディさ楽しめました。警察モノ好きなので、少々説明口調が鼻につき、煩わしく感じる所がありましたが、デビュー作でこれだけのシーン展開出来るのは凄いと思いますよ。バイオテクノロジー、ESP関連に興味のある読友さん向けのミステリーですね。レディ-スコミックに出てくるキャラ満載。モデルさんプロポーションに嫌悪する方 続 2009/12/07
YH
4
全体的に作者一人が納得して、読者がおいてけぼりになってしまうようなご都合な部分があったけれど、もう少し練りこまれたら面白いと思う。惜しい感じがした。2011/04/19