角川文庫<br> 日本怪魚伝

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角川文庫
日本怪魚伝

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  • サイズ 文庫判/ページ数 255p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784043943074
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

日本各地に残された、伝説となってしまった魚たち―。河口域に潜み、巨大な猛魚で、あまりに稀少なため、幻の魚とも呼ばれる、アカメを釣りあげようとする苦闘を描いた「四万十川のアカメ」をはじめ、黒鯉、大なまず、イワナ、ウナギ、タキタロウ、クエ、リュウグウノツカイ、イトウなど、12の怪魚たち。ノンフィクション、小説ともに評価の高い柴田哲孝の、幻の魚への想いが込められた1冊。

著者等紹介

柴田哲孝[シバタテツタカ]
1957年生まれ。日本大学芸術学部中退。86~88年、パリ~ダカール・ラリーにドライバーとして参戦する。アマゾン秘境に釣行するアウトドア派でもある。ノンフィクションライターとして2006年『下山事件 最後の証言』で、第24回日本冒険小説協会大賞(実録賞)と第59回日本推理作家協会賞(評論その他の部門)をダブル受賞する。小説家として07年『TENGU』で、第9回大藪春彦賞を受賞する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kinkin

66
伝説や言い伝えも混じえて怪魚と呼ばれる魚の小説。ノンフイクションかと思っていたらそうでもないようだ。開高健氏をかなり意識した内容になっている。アカメ・ビワコオオナマズ・リュウグウノツカイ・ニッコウイワナ・タキタロウ・オオウナギ・クエ・オオクチバス・レイクトラウト・アオウオ・コイ・イトウ。漁師とビワコオオナマズの話、少年と黒鯉と呼ばれるアオウオの話、釣り人とクエの話が気に入った。読んでいるうちに昔読んでいた「釣りキチ三平」を思い出し、また読みたくなった。 2016/08/01

鬼山とんぼ

7
私は著者と同い年で競馬と釣りに熱中していたことも似ている。印旛沼や利根川は地元だし若い頃は開高健を愛読した。本作は94年頃の月刊誌連載。有賀雄二郎は当時一作だけ書いていた小説の主人公で後に怪動物シリーズにも登場する。伝説、回想、実録、創作とりどりだがそれぞれ味があり、素直な文体で一気に読めた。心が温まる話が多かったと思う。自然も大事だし、暮らしも大事。時々自然の中で行動し、その恵みに感謝する心を持つことが、ふやけた人生に軽く活を入れて、充実させてくれる。題材は魚だが、私は誠実に生きる人間賛歌だと感じた。2023/03/15

シロー

6
近作は女性描写が際立つ柴田さんだが、元々はUMAシリーズで脚光を浴びただけあって魚の描写は生々しい迫力に満ちている。環境問題と人間の愚かさを交互に取り上げて、愚かな人間が環境を破壊すると読ませる構成も巧み。UMAシリーズの主役コンビが登場する二編は既読者には嬉しい。ps角川文庫のフォーマットは何とかならないものか。文字サイズは創元推理社よりは大きいものの、行間が狭くてルビが入ると殆どベタ組状態で読み辛いことこの上ない。好きな作家の作品が角川だとうんざりするし、興味を惹かれた著作も角川だと読まないレベル。2016/04/18

Koji

5
釣りの話。不思議な感じのする短編集。2015/11/09

yamakujira

5
アカメ、ビワコオオナマズ、リュウグウノツカイなど、怪魚として取り上げた魚を題材にした12話の短編集。それぞれの魚種を解説する本だと思って手に取ったら、裏切られた。エッセイ風だったり、時代小説風だったり、民話風だったり、それぞれに虚実ないまぜになった物語で、予想外におもしろかった。魚を主題として、こんなに豊かにつむがれる読み物に出会えて、なんだか得した気分になれた。 (★★★★☆)2013/09/24

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