出版社内容情報
全世界のホルモー者に告ぐ、今度は「恋」だ!!あのベストセラーが恋愛度200%アップして帰ってきた!……千年の都京都を席巻する謎の競技ホルモー、それに関わる少年少女たちの、オモシロせつない恋模様を描いた奇想青春小説!
万城目 学[マキメ マナブ]
著・文・その他
内容説明
このごろ都にはやるもの。恋文、凡ちゃん、二人静。四神見える学舎の、威信を賭けます若人ら、負けて雄叫びなるものかと、今日も京にて狂になり、励むは御存知、是れ「ホルモー」。負けたら御存知、其れ「ホルモー」。このごろ都にはやるもの。元カレ、合コン、古長持。祇園祭の宵山に、浴衣で駆けます若人ら、オニと戯れ空騒ぎ、友と戯れ阿呆踊り。四神見える王城の他に、今宵も干戈の響きあり。挑むは御存知、是れ「ホルモー」。負けたら御存知、其れ「ホルモー」。古今東西入り乱れ、神出鬼没の法螺試合、若者たちは恋歌い、魑魅魍魎は天翔る。京都の街に咲き誇る、百花繚乱恋模様。都大路に鳴り渡る、伝説復古の大号令。変幻自在の第二幕、その名も堂々『ホルモー六景』、ここに推参。
著者等紹介
万城目学[マキメマナブ]
1976年生まれ、大阪府出身。京都大学法学部卒。2006年『鴨川ホルモー』で第4回ボイルドエッグズ新人賞を受賞しデビュー。同作は「本の雑誌」エンターテインメント第1位となり、ベストセラーに(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
遥かなる想い
423
万城目学の小説は青春ホラ小説らしいが、やはり面白い。本書は「鴨川ホルモー」の外伝の六篇を集めた感じ。どうでもよい話ばかりだが、なぜか楽しい。2011/07/10
射手座の天使あきちゃん
400
このごろレビューにはやるもの、ホルモー六景・新島襄・げに心地よき七五調 人に遅れは取りたれど、ホラなら我も負けられじ、舌によりかけいざ語らん! 2013年(イグ)ノーベル賞、その独創的筆捌きとあまりにバカげたホラ話にて、世界中あまねく笑いをふりまいて世界平和も実現し見事「文学賞」・「平和賞」初の同時2冠に輝くは「ホルモー六景」我らが万城目大先生! なんてことは無いよね!(笑)2013/01/07
佐々陽太朗(K.Tsubota)
319
カバーデザインの凡ちゃん、かわいいではないですか。六景それぞれ味わいがあり極上の短編に仕上がっているが、鴨川ホルモーのサイド・ストーリーとしては「ローマ風の休日」がいちばんだろう。もう三〇年も前のことになるが、大学に入った頃感じていた空気が甦ってきて、切なく、鼻の奥がツンとなった。はかなく散った恋、成就した恋、学生の街・京都ではそうした恋物語が今日も累々と積み重ねられているだろう。それも歴史の街・京都に相応しい。京の若人よ、「ぐああいっぎうえぇ」2011/06/30
ちはや@灯れ松明の火
247
都大路に舞う想い、それは喜劇か純愛か。バイトに学業、ホルモーと勤しむ彼らの恋模様。鴨川の等間隔に憧れど不如意な現実、恋と友情秤に載せた二人静の一騎撃ち、少年と眼鏡娘の一方通行恋の橋。遥か東の丸の内、黒き猛将と赤き女傑、宿敵が再び見えた合コン席。甘い言葉を交わすより何故か鬼語を口走る。それホルモー、闘いの刻を告げるは檸檬の香宿る銀時計。やれホルモー、黄竜の眠りを覚ます同じ志抱く朋友。時を越え届いた声と叶わぬ願い、琵琶湖へと託した約束、受け継がれることホルモーの如く。京の都が育んだ恋よ花咲け、いざホルモー。 2012/11/17
カメ吉
237
この作品は『鴨川ホルモー』の後でよかったです。先に手に取ってたらたぶん訳がわからなかった。『鴨川ホルモー』の伏線が色々あって楽しかった。特に他の大学のチームのエピソードが各話にちりばめてあって面白かった。楠木さん、芦屋の元カノ、そして何といっても高村(なべ丸)と珠実(おたま)の話では本能寺の変という史実を絡めた大作で感動的でした。読んでよかった!2016/08/03