内容説明
このごろ都にはやるもの、勧誘、貧乏、一目ぼれ。葵祭の帰り道、ふと渡されたビラ一枚。腹を空かせた新入生、文句に誘われノコノコと、出向いた先で見たものは、世にも華麗な女(鼻)でした。このごろ都にはやるもの、協定、合戦、片思い。祇園祭の宵山に、待ち構えるは、いざ「ホルモー」。「ホルモン」ではない、是れ「ホルモー」。戦いのときは訪れて、大路小路にときの声。恋に、戦に、チョンマゲに、若者たちは闊歩して、魑魅魍魎は跋扈する。京都の街に巻き起こる、疾風怒涛の狂乱絵巻。都大路に鳴り響く、伝説誕生のファンファーレ。前代未聞の娯楽大作、碁盤の目をした夢芝居。「鴨川ホルモー」ここにあり。
著者等紹介
万城目学[マキメマナブ]
1976年生まれ、大阪府出身。京都大学法学部卒。2006年本書で第4回ボイルドエッグズ新人賞を受賞しデビュー。同作は「本の雑誌」エンターテインメント第1位となり、ベストセラーに。2作目『鹿男あをによし』は直木賞候補となった(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ちょこまーぶる
522
万城目さんワールドに浸れた一冊でした。京都の学生は変な学生ばかりだと思わせてくれるような内容だったけど、学生たちが純粋な心だからこそオニと出会う事になるわけで、葵祭の帰り道に先輩に選ばれし者たちの話だよなと勝手に思い込んで読み進めました。不思議と彼ら達の奇想天外で純粋な言動は、京都という場と日本人の歴史を伝承しているようにも感じました。言い過ぎですかね・・・。万城目作品を読むと必ず京都に行きたい衝動に襲わけるんですよね。まるで、オニに襲われているように・・・。そうか、オニは京都人の化身か?「ホルモー!!」2016/05/01
射手座の天使あきちゃん
472
京都の4大学間で500代続いた、神秘の競技「ホルモー」とは・・・ なんかこんなナンセンス、キテレツな感覚がいいですねぇ(笑)2009/08/29
佐々陽太朗(K.Tsubota)
465
最高のエンターテイメント。ある程度読み進むと結末はおおかたの予想がつく。そのとおりの結末に不満なし。ハートウォーミングな話には予想どおりのハッピーエンドが似合う。生まれ変わったら京大に行く。何が何でも京大に行く。一浪、二浪、三浪しても行く。そんな気持ちになるほど、この小説はイイ。2009/03/20
hiro
431
万城目ワールドの原点。映画を見た後であったが、素直におもしろかった! 映画も良かったが、原作本が上だった。特にチュンマゲ高村と凡ちゃん楠木の二人がいい。作者はどのようにこのホルモーの世界を作り出し、組み立て、文章にして行ったのだろうか。さすが万城目。読み終わったら、オニを探しに行きたくなったので、明日は京阪特急に乗って、プリンセス・トヨトミを読みながら京都に行ってこよう。2011/04/16
ehirano1
414
タイミングが良くなかったのか(?)、通読して終了・・・・・。いつの日かまた。2018/08/05