内容説明
アジア人で初めてバチカン閣僚に任命され、豊富な学識と温かな人間性で、さまざまな人種・立場の人から慕われ愛され続けた故・濱尾文郎枢機卿。信仰の道を歩む上で迷い苦しみ、壁にぶつかったとき、枢機卿自身は何を心の支えにして乗り越えてきたのでしょう。心が疲れたとき、劣等感に襲われたとき、生きる目的を失ったとき…、あなたの支えになることばが、この本の中に必ず見つかります。
目次
第1章 人間関係をめぐって(日々の生活に疲れを感じたとき―「疲れた者、重荷を負う者は、だれでもわたしのもとに来なさい」;友人に裏切られたとき―「家を建てる者の捨てた石、これが隅の親石となった」;他人を非難したいと思ったとき―「あなたがたも愛によって歩みなさい」 ほか)
第2章 自分自身の心を見つめて(不安や心配を感じたとき―「明日のことまで思い悩むな」;絶望感におそわれたとき―「あなたに依り頼んで、裏切られたことはない」;深い悲しみに陥ったとき―「わたしを信じる者は、死んでも生きる」 ほか)
第3章 人生の意味・真理を求めて(生活の目標を見失いそうになったとき―「皇帝のものは皇帝に、神のものは神に返しなさい」;自分の生き方について思い悩んだとき―「行って持っている物を売り払い、貧しい人々に施しなさい」;無償の愛とは何かを考えたとき―「神を愛する人は、兄弟をも愛すべきです」 ほか)
著者等紹介
濱尾文郎[ハマオフミオ]
1930年東京生まれ。教皇庁立グレゴリアン大卒。教会法博士。57年司祭叙階。70年司教叙階、東京教区補佐司教。80年横浜教区司教。98年教皇庁移住移動者司牧評議会の議長就任(閣僚に相当)。同時に大司教となる。2003年教皇ヨハネ・パウロ二世より枢機卿に任命される。06年移住移動者司牧評議会議長職を定年で退任。その後も福音宣教省や列聖省などで教皇庁の仕事を続ける。07年帰天(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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