角川文庫<br> セメント樽の中の手紙

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角川文庫
セメント樽の中の手紙

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  • サイズ 文庫判/ページ数 208p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784043917013
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

ダム建設現場で働く男がセメント樽の中から見つけたのは、セメント会社で働いているという女工からの手紙だった。そこに書かれていた悲痛な叫びとは…。かつて教科書にも登場した伝説的な衝撃の表題作「セメント樽の中の手紙」をはじめ、『蟹工船』の小林多喜二を驚嘆させ大きな影響を与えた「淫売婦」など、昭和初期、多喜二と共にプロレタリア文学を主導した葉山嘉樹の作品計8編を収録。ワーキングプア文学の原点がここにある。

著者等紹介

葉山嘉樹[ハヤマヨシキ]
明治27(1894)年3月12日、福岡県京都郡豊津村(現・みやこ町)生まれ。早稲田大学高等予科文科除籍。貨物船の水夫見習い、鉄道局の臨時雇い、名古屋セメント会社の工務係などを経て、名古屋新聞記者となり、労働運動を指導。大正12(1923)年、名古屋共産党事件で検挙される。獄中で執筆した「淫売婦」で注目を集め、「海に生くる人々」でプロレタリア作家としての地位を築く。小林多喜二にも大きな影響を与え、「戦旗」派の小林とともに、「文芸戦線」派を代表する作家として日本プロレタリア文学の双璧をなした。左翼運動への弾圧が激しくなる中、経済的に困窮し、長野県、ついで岐阜県へ移住。さらに満蒙開拓団運動に関わり自身も渡満するが、昭和20(1945)年10月18日、敗戦による帰国の車中、ハルビン南方の徳恵駅(現・中国吉林省)手前で死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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