角川ホラー文庫<br> 保健室登校

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角川ホラー文庫
保健室登校

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  • サイズ 文庫判/ページ数 302p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784043901029
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

とある中学校に転入した少女。新しい級友たちは皆、間近に迫るクラス旅行に夢中で転入生には見向きもしない。女子グループが彼女も旅行に誘おうとすると、断固反対する者が現れて、クラスを二分する大議論に発展。だが、旅行当日の朝、転入生が目の当たりにした衝撃の光景とは―!19歳で作家デビューを果たした異能の新鋭が、ごく平凡な学校生活を次々に異世界へと変えていく。気持ち悪さが癖になる、問題作揃いの短編集。

著者等紹介

矢部嵩[ヤベタカシ]
1986年、東京都生まれ。武蔵野大学在学中の2006年、『紗央里ちゃんの家』で第13回日本ホラー小説大賞長編賞を受賞してデビューを果たす。淡々とした世界に不可思議かつ不気味な出来事をちりばめた独特の作風で注目を集める、異能の新鋭(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

HANA

74
誰もが何時しか通った学校での日常生活…と思いきや、一行にとんでもない単語が挟み込まれていて世界は一変、目を疑いたくなる事に。その行を境に展開はえらい事になって…。正直読みにくい文章とキャラ造形と展開が相まって、読んでいると頭おかしくなりそう。肉体が飛び散るスプラッターな内容なんだけど、こちらの頭の中がかき回されているので残酷描写がなかなか頭に入ってこない。「殺人合唱コン(練習)」なんかその最たるもので、うどんとトラバサミの部分なんか目が点になりそう。何となく「読むドラッグ」という単語が浮かんだ一冊でした。2021/02/07

harass

57
中学校を舞台に繰り広げられる狂気の短編集。面白いが考え込んでしまう。筒井康隆のスラップスティック、「人体のパイ投げ」スプラッタブラック・コメディの焼き直しだよねと。クォリティも高いし、教育現場の言説の皮肉もあるし、独特の言語感覚もある。だが、すでに達成されたものだろうと、いう気持ちがある。残虐で露悪的な人体損壊などを文章で表現することでショックを与える異化であるが、異化につきもの陳腐化いうことを再認識。また、筒井の先駆性と壁を認識させてもらった作品。2017/04/03

いちろく

25
紹介していただいた本。あらすじの言葉をそのまま引用するなら「気持ち悪さが癖になる、問題作揃いの短編集」。確かに全うな説明であり他の既読作同様に、著者の矢部嵩氏らしい予想の斜め上どころか理解を置き去りにする内容でした。それが最初の短編、転校初日の少女の身に降りかかる「クラス旅行」から描かれるのだから、読者である私は色々な意味で困惑する。狂ったセカイが、ごく当たり前の日常の様に描かれているのが特徴かと。人には勧めにくい作品、私は記しておきますよ、人には勧めにくい作品と。好きな人は好きなのだろうな……。2023/08/08

ムーミン

23
表現、内容ともに自分にはざわつき感があって、ちょっとなじめませんでした。2018/10/25

こふく

22
ネットで見てブックライブで購入したけど…評価高い意味がワカラナイ。それなりに中身有るストーリーをくれよ?"句読点なし"の難解風にみせかけてるが、読者の懐にスッと入ってくるような文章じゃないと。練られてこれならこの作者の作品はもう読まへんな。マジで無駄課金した。期末試験だけはちょっとおもろかったけど。2021/07/21

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