出版社内容情報
神永 学[カミナガ マナブ]
著・文・その他
鈴木 康士[スズキ ヤスシ]
イラスト
内容説明
友だちが、神隠しにあった―晴香のもとに、助けを求める電話をかけてきたのは、晴香が以前、教育実習の際に担当となったクラスの児童・大森真人だった。それを聞いた八雲は調査のため一路長野へ向かう。一方、石井のもとには、護送車が事故を起こしたとの緊急連絡が入った。その車は、あの七瀬美雪を乗せていたというが…!?2つの事件の舞台は、鬼が棲むという伝説が伝えられる信州鬼無里へ!新展開のシリーズ第7弾。
著者等紹介
神永学[カミナガマナブ]
1974年山梨県生まれ。2003年『赤い隻眼』(文芸社)で本格デビュー。その後、『赤い隻眼』を改題した『心霊探偵八雲赤い瞳は知っている』から始まる「八雲」シリーズなどで活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
忠犬じろレポ
154
両目の赤い男の辛い過去。八雲に関わる様々な過去が解き明かされ、八雲の父親に対する心境の変化を感じてしまいます。鬼は私利私欲に溺れる人間だと言う事ですね。m(-_-m) そして八雲と晴香。お互いを思いやる気持ちが伝わってきます。いいなぁ。(^-^) 晴香のお父さんの娘を取られたくない気持ちの表現最高です。「石」とは。私もやろう。(^^; 後藤刑事ももう完全に父親になってしまいました。さあ最終局面に近づいてきた感じです。どんな展開になるのやら。(^-^)2013/05/19
nins
84
安定した面白さが見れるシリーズ第7弾。奈緒を引き取った後藤刑事の親バカぷりがみれるなんて微笑ましい面も。今回の事件は鬼無里で起きた消えた少女の謎。そこは晴香の実家があり、八雲にも関係深い土地。晴香と八雲、そして車の足に使われた後藤刑事が調査。神隠し事件の謎。赤い目の少年と鬼の昔話。過去の因縁。一方の石井刑事側では、七瀬美雪の脱走もあり、ようやく身柄を押さえた警察の面目もこの点は失敗。八雲へとつながる赤い目の絆。純粋な愛も歪んだ愛も、いろんな角度から親子の絆が強く出た巻。次も楽しみ。2011/11/27
愛
65
八雲シリーズ全体の構成にビックリしました。まさかここまで仕組まれていたとは。八雲シリーズは巻を追うにつれて深く、そして面白くなりますね。石井刑事今回も良かったなー。最近、石井刑事はシリーズ全体で何回転ぶのか数えておけば良かったなと思うようになりました(笑)今後の八雲に乞うご期待!2013/09/09
Yuna Ioki☆
53
840-43-3 久々に真人登場。八雲の父方のルーツが祖母の代まで判明。人を鬼にするのは環境的要因が大きいのかなあ。八雲父祖母の悲しい物語でした。生い立ちこそ恵まれたものではなかったが、優しい人々に囲まれている八雲はきっと負の連鎖を断ち切る役目を全うするにちがいない。2015/02/03
りゅう☆
47
晴香の元教え子真人の友人の急変と失踪。八雲、晴香、後藤がその地「鬼無里」の真相に迫る。そこで明らかになる八雲との驚きの繋がり。その一方、七瀬美雪が逃亡。そこに死んだはずの八雲父の影が…。今回のテーマは「親子」。奈緒を養女に迎えた後藤に父性が芽生え、晴香父の八雲へのライバル心に笑え、美雪の両眼の赤い男に対する思いは歪んでるけど愛を感じた。でもやっぱり神出鬼没する美雪は怖い。石井さん生きててよかった。彼のキャラはもはやこの物語に欠かせないし。八雲の下戸も発覚し、相変わらずの毒舌返しも冴えテンポよく読めました。2014/12/09