内容説明
赤ん坊のときに捨てられた美帆。だが、心優しい治子に育てられ、すくすくと成長した。そして今、16歳になった美帆は、天才バレリーナとして未来を嘱望され、ステージの上で鳴り止まない拍手を浴びている。この幸せをもたらしてくれたのは、毎年誕生日に花束を贈ってくれる「足ながおじさん」。その人こそ、本当のお父さんに違いない。まだ見ぬ父を探して、美帆の冒険の旅が始まった―。珠玉の青春ラブ・サスペンス。
著者等紹介
赤川次郎[アカガワジロウ]
1948年、福岡県生まれ。76年、「幽霊列車」で第15回オール讀物推理小説新人賞を受賞し、デビュー。作品が映画化されるなど、続々とベストセラーを刊行。2006年、第9回日本ミステリー文学大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
スナフキン
8
原田知世主演『愛情物語』の原作本。当時原田知世も赤川次郎作品も大好きだった私にとって、正に青春の1冊。30年ぶりぐらいに読み返してみて、思った程面白くないこと、設定やストーリー展開が滅茶苦茶なことに驚いた。このレベルの作品がベストセラーになり、映画化される時代だったのだ。昭和後期というのは。全くリアリティの感じられない作品であったが、夢見がちな少々感傷的なところがあった少年にはちょうどよかったのかもしれない。いい意味でも悪い意味でも私は歳をとったのだ。ということを痛感させられた。2019/02/01
あつ子🐈⬛
7
再読。しんみり系赤川作品です◎藤原理加さんの「解説」にもありましたが、80年代は『探偵物語』『愛情物語』『早春物語』など、赤川次郎原作の角川映画が非常に元気だったのですよねえ。いい時代だった…て、お若い人は知らんですね…(´ཀ` )
いちの
5
人それぞれ守りたいものや手に入れたいものがあるから問題が複雑になってしまいがち。そのなかで美帆のまっすぐさが際立ちます。読点が多めで最初は戸惑いましたがすぐに慣れました。赤川作品もっと読みたいです。2013/09/15
kaizen@名古屋de朝活読書会
5
バレリーナの育ての母と,本当の両親と,関係者の話。 赤川次郎らしい幸せな終わりを迎える。 バレリーナの生き方を支える人の温かさ。 仕事をしないいいかげんな男が, 悪いたくらみを持つ警察官を抑える。 赤川次郎が何を言いたいかが分かる本。 こういう本ばかりだと,発想が貧困になるので, 恐怖小説や,悪人の小説も書くのかもしれない。2011/09/14
M.kaori☂️☂️☂️🌻🌻🌻☁️☁️☁️🍒🍊🪶🍍
3
親はいつの世代も 子を守りたいんだな。( ˇωˇ )͛.* どんな形であろうと 恩返しがしたいものなんだ、逆に我が子は、お互い素直になればいい話。かわいい娘さんと小心者のお父ちゃんが会話がなかなかかわいくて泣けるな~えーいこのこのっ!って感想です。⸜( ॑꒳ ॑ )⸝2020/11/29