角川文庫<br> 古代からの伝言 日出づる国

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角川文庫
古代からの伝言 日出づる国

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  • サイズ 文庫判/ページ数 280p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784043828012
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

「日出づる処の天子、書を日没する処の天子に致す」―大国隋と、対等にわたりあった聖徳太子の外交路線はいかにして実現したのか。任那を支配下においた新羅は、朝鮮半島統一の野望をいだき、高句麗侵略をねらう隋に接近する。史上初の女帝推古のもと、大和朝廷の実力者蘇我馬子の協力で国政改革を急ぐ摂政・太子。しかし馬子には、崇峻帝弑逆という過去があった。「日本書紀」の世界をリアルに再現した人気シリーズ文庫化。

著者等紹介

八木荘司[ヤギソウジ]
1939年、兵庫県生まれ。京都大学文学部卒業。63年、産経新聞社入社。大阪本社編集局社会部長、同編集長、東京本社論説委員長を経て、編集特別委員。『ソウルに消ゆ』(第5回日本推理サスペンス大賞受賞)などの著作がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

TheWho

16
記紀や様々な古代文献から古代日本を紐解く古代史絵巻で「日本人の物語」とも言える「古代からの伝言」シリーズ第四巻。本巻は、蘇我馬子による崇峻天皇弑逆事件から推古天皇の御代を語る。そして時代は聖徳太子の登場を迎えて、任那の滅亡に伴う三韓外交の思惑から、遣隋使小野妹子派遣での対等外交へと展開していく。特に激動の三韓の外交を大伴咋の目線で語ることにより、朝鮮三国時代と日本の関わり合いを浮き彫りにしてくれた。前2・3巻も含め現代の韓国が隠蔽する歴史を明らかにする貴重な一冊です。大化の改新に繋がる次巻も楽しみです。2015/02/05

ハッピーハートの樹

11
再読。聖徳太子の時代です。飛鳥時代のお話。文化的なお話はほとんどなく、政治的なお話が中心。特に朝鮮半島の百済、新羅、任那とのいざこざは相変わらずです。どこまで本当の話なんでしょうね。それはともかく、大国の隋との外交は重要な事案だったのは間違いないはず。一歩間違ってたら侵略されてて、今の日本は無くなっていたかもしれません。聖徳太子の、そして遣隋使の小野妹子の功績は大きいですね。妹子さんの失敗については学校では習わなかった。なんでたろう?/本当かどうかは確認しようがないけど全てが今に繋がっている。ロマンだね!2015/07/18

詠月

6
推古天皇と聖徳太子の飛鳥時代を彩る大伴氏・蘇我氏を中心に話が進んでいきます。大陸がやっていることは今も昔も変わらないので、周りの国々も昔から大変です。「太陽と同じように東から西へのお手紙です、お元気ですか。」気概って大事ですね。2013/08/05

Yoshihiro Yamamoto

4
A 恥ずかしいことだが、最近やっと気付いた。古代史の本を読んでいて、「へー」っと驚くことは、自分が知らなかっただけで日本書紀に書いてあるということを。今回初めて、この本の記述と日本書紀の記述を見比べながら読んでみた。「古事記」「日本書紀」というと、神話的な気がするが、おそらく継体天皇以降の話は相当史実に沿っていると思われる。もちろん、キモの部分は藤原不比等やら持統天皇やらの思惑により書き換えられていることが前提だが。いろいろな著者のものを読むより、多少読みにくくても、一度日本書紀を通読する必要があると思う2018/01/20

ヘムレンしば

2
崇峻天皇暗殺事件の暗い物語から、摂政:聖徳太子摂政の時代の幕明けです。聖徳太子と蘇我馬子を中心とした時代ですけど、意外な事に朝鮮半島と隋の情勢を中心として、大伴咋の視点で多く描かれていますね。作者の大伴贔屓?というか、日本人はやっぱ政治家より武人の方が好きだよな。任那復活という日本の悲願があるものの隋の高句麗侵略という情勢の中、日本と高句麗の同盟、隋と日本の対等外交、新羅孤立とうい見事な外交手腕。そんな太子も軍事では皇子将軍による直轄軍という改革をやろうとして失敗したりしているんですね。知らなかった。2016/05/05

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