内容説明
「つらくても、苦しくても、それが生きてるってことだよね」「まわりの人がいて初めて、自分が生きていける」「みんな、ありがとう、ありがとう…」。がんという病に倒れた七人の子どもたちとその家族が、それぞれの闘いの日々をまっすぐな言葉で真摯に綴りました。「親って、こんなにも子どものことを心配するのかな」「死にたいと思っていた自分が恥ずかしい」。全国から多大な反響が寄せられた大ベストセラー、待望の文庫化。
目次
ひろはまかずとしさんの言の葉
海いろの種―西田英史くんのこと
マシュマロいろの種―工藤育ちゃんのこと
ひまわりいろの種―清水真帆さんのこと
草原いろの種―小俣智子さんのこと
ミニバラいろの種―加藤祐子さんのこと
おひさまいろの種―瀬尾日東美さんのこと
空いろの種―佐藤拓也くんのこと
著者等紹介
佐藤律子[サトウリツコ]
和歌山県在住。40歳を目前にした頃から、童話や児童文学を書きはじめる。次男・拓也くんが小児がんを発病したことによる闘病体験から、小児がんと闘う子どもたちの姿を伝え、いのちの大切さを知ってもらおうと、小児がん体験談集『種まく子供たち』の呼びかけ人となる。現在は、子どもたちに「生死」をやさしく、きちんと伝えることをテーマにした活動をおこなっている。よもぎ律子名義の著書に『けいこ先生のほけんしつ』(1994年カネボウ・ミセス童話大賞受賞作)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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