内容説明
キュートな女子大生会計士・藤原萌実と新米会計士補・柿本一麻が監査先で出会う奇妙な事件。若き社長が率いるベンチャー企業で監査直後に火災が発生、後には死体が残されていた。二人が巻き込まれた殺人事件とは?―他にネット販売に潜む不正をめぐる、東は秋葉原から西は日本橋までの追跡行など、萌実の名推理が冴えわたる!萌実が女子大生となるきっかけを描いた一篇も加えた、ビジネス・ミステリ、豪華文庫オリジナル。
著者等紹介
山田真哉[ヤマダシンヤ]
公認会計士。1976年、神戸市生まれ。歴史学者を志すが、結局断念。大阪大学文学部史学科卒。一般企業を退職後、公認会計士試験に合格。中央青山監査法人/プライスウォーターハウスクーパースを経て、公認会計士山田真哉事務所を設立。著書の『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』(光文社)は150万部を超えるミリオンセラーとなった(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ゆみきーにゃ
55
《購入》シリーズ番外編?萌ちゃんにもこんなウブな頃があったのね(^^)今の萌ちゃんが好きだなっ!ヴェニスの商人の劇のヒドさには笑えた〜会計のお話は少なめだけどシリーズ読んでる人にはとても楽しめる一冊になってる。2015/06/20
里愛乍
39
今でこそ、ラノベ風実用書の類は其処彼処でみるようになったけど、女子大生会計士はそのはしりだったんではないかな~と個人的に思っております。そのシリーズの〝ゼロ〟作品であるこの特別篇は、初心者向けとのことだそうですが、やはりタイトルのために書き下ろされた「むかしのはなし」がいいですね。萌さんが別人のように初々しい、そして元美さんとのコンビも可愛くて素敵。この二人の事件簿も読んでみたくなりました。2016/01/25
ぽぽ♪
30
相変わらずな萌実の態度に、カッキーへの同情心が芽生えつつも、ラストはちゃんと締めてくれるストーリーが好きです。一番のお気に入りは「逆粉砕の殺人事件」。このシリーズ初の殺人事件じゃないかなぁ?ミステリーとしても面白かったです。新人時代の萌実の大人しさにビックリでした。2015/03/12
うしこ@灯れ松明の火(文庫フリークさんに賛同)
24
秋葉原にある主にインターネット販売をしている会社の在庫の話と、投資詐欺の話、殺人事件に巻き込まれることになった逆粉飾の話に、萌美演出のヴェニスの商人を演じる話、萌美の会計士になりたての話と盛りだくさんのシリーズ外伝。萌美演出のヴェニスの商人が展開は予想できたもののワチャワチャぶりがなかなか楽しかったです。それにしても萌美さん・・。今とは別人ですねぇ~。★★★2011/05/18
igaiga
19
この本最後に読んじゃった。「劇」の話は笑えた。何というか、スポンサーありきというかこういう展開ってありそうななさそうな・・・(;・∀・) 萌さんにもこんな時代があったのかと。意外ではありましたが・・・2018/11/12