角川文庫<br> 嘘つきアーニャの真っ赤な真実

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角川文庫
嘘つきアーニャの真っ赤な真実

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  • サイズ 文庫判/ページ数 304p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784043756018
  • NDC分類 302.3
  • Cコード C0195

出版社内容情報

ユーモラスに、真摯に綴られた、激動の東欧を生きた三人の女性の実話!一九六○年、プラハ。小学生のマリはソビエト学校で個性的な友だちに囲まれていた。三〇年後、激動の東欧で音信が途絶えた三人の親友を捜し当てたマリは――。第三三回大宅壮一ノンフィクション賞受賞作。

米原 万里[ヨネハラ マリ]
著・文・その他

長尾 敦子[ナガオ アツコ]
著・文・その他/イラスト

内容説明

一九六〇年、プラハ。小学生のマリはソビエト学校で個性的な友だちに囲まれていた。男の見極め方を教えてくれるギリシア人のリッツァ。嘘つきでもみなに愛されているルーマニア人のアーニャ。クラス1の優等生、ユーゴスラビア人のヤスミンカ。それから三十年、激動の東欧で音信が途絶えた三人を捜し当てたマリは、少女時代には知り得なかった真実に出会う!大宅壮一ノンフィクション賞受賞作。

目次

リッツァの夢見た青空
嘘つきアーニャの真っ赤な真実
白い都のヤスミンカ

著者等紹介

米原万里[ヨネハラマリ]
1950年、東京生まれ。ロシア語会議通訳、エッセイスト。60‐64年を在プラハ・ソビエト学校で学ぶ。東京外国語大学ロシア語科卒業、東京大学大学院露語露文学修士課程修了。2002年、『嘘つきアーニャの真っ赤な真実』で大宅壮一ノンフィクション賞受賞。著書に『不実な美女か貞淑な醜女か』(読売文学賞)、『魔女の1ダース』(講談社エッセイ賞)、『オリガ・モリソヴナの反語法』(Bunkamuraドゥマゴ文学賞)等がある
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

678
米原万里さんが多感な少女時代の一時期を送ったプラハのソヴィエト学校時代の3人の同級生との想い出と、その後を語ったもの。スタイルからして、これはやはり一人称体の小説とすべきだろう。篇中では表題作が最もシニカルで苦みを伴う。それも、チャウシェスク体制のルーマニアを強く反映していたということなのだろう。一方、胸を打つのは「白いヤスミンカ」だ。こちらも故国を反映して、東欧の異端児、旧ユーゴスラビアの物語。パルチザンに身を投じてゆく父親のエピソードも感動的だし、ヤースナそのものが、まさにユーゴスラビアを語っている。2014/12/30

のっち♬

342
ソビエト学校プラハ校での同窓生を30年の時を経て捜し出すドキュメンタリー。彼女たちはそれぞれ複雑な国家情勢や民族性を背負い、その狭間でイデオロギーに翻弄されつつも力強く理想と幸福を求めて生きていた。学校生活のませた会話にはじまり、彼女らの過酷な宿命を描く著者の深い洞察力と筆力にはかなりの説得力がある。「お金がすべて。ここには文化がない」共産主義の理想と現実、文化の違い、アイデンティティ、愛国心など扱われるテーマは多岐に渡るが理解しやすく冷静な筆致で書かれており、それらを乗り越えて結ばれる友情は感慨深い。2017/05/17

遥かなる想い

340
プラハにあった「ソビエト学校」で出合った東欧の友達との数十年ぶりの邂逅の物語。チェコ・ルーマニア等、日本にいてはまず伝わってこない情勢はよくわかり、興味深い。かつて 20世紀の宗教とまで言われた社会主義は今 どうなったのか、日本における共産主義も含めて視野が広がる本である。2010/04/29

absinthe

335
リッツァ、アーニャ、ヤスミンカ。少女時代を東欧で過ごした米原さんの、性格がまるで異なる3人の親友の話。少女時代と再会しに行った現代の話。暖かくて力強くて優しくて、個性ある3人。日本に住んでいると安全で当たり前の気もするが大統領が殺された国もあれば爆撃があった街もある。それでもみな逞しく生きている。外国を見下すことも麗賛することもなく、生き生きとした文体で書き綴る。いつまでも幸せに暮らしてほしいなぁ。遠くから見たご当地の印象とご当地に住む人と再会を喜び合う姿に感動。2020/09/08

ehirano1

324
再読。初読では、「3つの再会(=3つの真実)」に心打たれた記憶があります。再読では、青・赤・白の登場順番と象徴が無意識に気になり、これは明らかに著者の何某かの、いやむしろ重要な意図があるのではないか?青・赤・白は、東欧の多くの国旗に共通する三色。これらの国々は、20世紀の激動(独裁・内戦・革命・崩壊)を経験した地域。つまり3色は、 東欧の歴史そのものの色でもある、というメタなのでしょうか?であれば、著者は政治を“抽象的な制度”ではなく、「色のついた感情」として描いたということでしょうか。2026/06/22

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