角川文庫<br> 指紋捜査官―「1cm2の宇宙」を解き明かした男の1万日

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角川文庫
指紋捜査官―「1cm2の宇宙」を解き明かした男の1万日

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  • サイズ 文庫判/ページ数 263p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784043744022
  • NDC分類 317.76
  • Cコード C0195

内容説明

瞬時に指紋の状態を見極め、どの検出薬を使うか判断し、採取時には細心の注意でルーペを覗き込む。刷毛を使う角度、方向、指先の微妙な力の入れ具合…。ここで一つ判断を誤れば指紋はなくなってしまう。それは技術であり経験だ―。「三億円」「よど号」「オウム」。二十世紀の大事件の影にいた“指紋の神様”。世界一の指紋鑑定のスペシャリストである一人の男の人生を追った、衝撃のノンフィクション大作。

目次

序章 指紋の神様
第1章 油断―つい指紋を残してしまう人間
第2章 挫折―刑事課から鑑識へ
第3章 隆線―最初の三億円事件での無念
第4章 着眼―隠れた指紋を見つけ出す
第5章 偽装―犯人との知恵比べ
第6章 報恩―フィリピンでの陣頭指揮
第7章 執念―一八年目の敵討ち―二度目の三億円事件
第8章 研鑽―巧妙化する犯罪に立ち向かう
終章 自宅風呂場での実験

著者等紹介

堀ノ内雅一[ホリノウチマサカズ]
1958年、北九州市小倉生まれ。ノンフィクションライターとして、「女性自身」誌の人物ドキュメント・コーナー「シリーズ人間」をはじめ、生活人の視点でさまざまな社会現象・事件のなかに息づく人物にスポットを当てて取材を続けている
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

スプリント

5
指紋捜査の歴史と実態が実際の事件を通して説明されておりわかりやすいです。塚本宇平が歩んだ警察官としての人生もとても興味深かったです。2018/10/30

Natsum

3
ノンフィクション これはなかなか面白かったです。2016/11/19

うたまる

3
「人間の記憶はミスを冒すが、指紋は嘘をつかない」……指紋一筋30年、警視庁において”指紋の神様”と呼ばれた塚本宇兵のノンフィクション。一読し直ぐに横山秀夫『臨場』の倉石義男を思い出す。「俺のとは違うなあ」「根こそぎ拾ってやれ」などの決め台詞は無く、またイケメンでもない。しかし、泥臭く指紋採取と指紋照合に向き合う姿は、ドラマ以上に格好いい。目撃者の証言や被疑者の自白など「人」中心の捜査から、物証や指紋など「物」中心の捜査への転換期。「面白くて面白くてしょうがなかった」と言う指紋と出会えたのは幸せだったろう。2016/04/17

minione

1
[E]★★★★☆ #book ドラマのようなノンフィクション。やはり指紋の神様みたいな人がいるんだな。不本意な人事でも突き詰めれば天職に・・・ 見習いたいものです。2019/03/02

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