内容説明
源氏物語に先行する壮大な長編物語。ある貴族の四代にわたる秘琴の伝授を主題とし、源氏・藤原氏両家の皇位継承をめぐる対立を絡めて語られる。異国の不思議な体験や琴の伝授にかかわる奇瑞などの浪漫的要素と、皇位継承や結婚に関する世俗的な話題を併せ持つ。絶世の美女への求婚譚、三奇人のエピソードも登場し、波瀾万丈の展開が楽しめる。膨大なため全体像がみえにくかった作品を初めてわかりやすく説いた古典入門書。
目次
俊蔭
藤原の君
嵯峨の院
春日詣
吹上・上
祭の使
吹上・下
菊の宴
あて宮
内侍のかみ
沖つ白波
蔵開・上
蔵開・中
蔵開・下
国譲・上
国譲・中
国譲・下
楼の上・上
楼の上・下
著者等紹介
室城秀之[ムロキヒデユキ]
白百合女子大学教授。1954年生まれ。東京大学卒・同大学院博士課程単位取得。博士(文学)。専門は物語文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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