内容説明
迷走と妄想の迷探偵・紅門福助の元に奇天烈な依頼が飛び込んできた。依頼人の別れた夫が、セーラー服を着たまま、車に轢かれたというのだ。紅門は調査の過程で、予備校講師・柏葉に話を聞く。しかしその夜、柏葉は首が切断された死体として発見される。容疑者はリストラされた元講師。果たして“首切り”の復讐のため、柏葉の「お頭」を切断したのか?(第一話・春「顔面神経痛のタイ」)四季折々、旬の魚づくしの本格連作!文庫書き下ろし。
著者等紹介
霞流一[カスミリュウイチ]
1959年岡山県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。94年、『同じ墓のムジナ』で第一四回横溝正史賞佳作に入選しデビュー。以降、本格ミステリとしての論理性とトリックの奇抜さ、そしてコミカルな笑いを追求した作品を次々と発表
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たぬ
21
☆4 タイ・ウナギ・サンマ・アンコウに絡む謎解き4つ。主人公の探偵が年長者だろうが誰にでも友達や後輩に対するようなタメ口なのがちょっと気になった。それと犯人と断定するには証拠がまだ不十分なのではとも思う。それでも軽妙な雰囲気や魚料理のおいしそうな描写でそれなりに楽しめた。アンコウ鍋食べてみたい。2021/04/01
あらあらら
17
無理やり4つの話を関連付けてます。そんなに難しいことは仕組んでないから、わりと読みやすい。2016/03/15
悪者みきこ
6
Kindleにて。霞は久々。これ好き!おさかなってついてたら読まないわけにはいかないしね。そしてお腹へる。鰻食べたい…。2016/04/24
ほにょこ
5
★★★☆☆ かなりこじつけ感が漂う作品でした。 あとがきでパズルとか論理的とか書かれていたのにはびっくりしました。2018/11/21
肉田肉美
4
単なる退屈な推理パズル。ただずらずらと説明的に羅列される手がかりはご都合主義の感を拭えないし、謎とその解明もごちゃごちゃと論理をいじくるばかりで何の驚きもカタルシスもなく、ただふーんと思うだけ。おまけに4編全てが趣向も構成も全く同じなので後半はげんなりしてくる。2010/07/20