内容説明
銀河ツーリストに勤める牛乳チュウ好きの小林は、宇宙飛行士の夢を捨てきれないまま、10年がたってしまった。時間つぶしに入った野球場で、広告代理店勤務で「ヘイヘイ」が口癖の田中と、食品メーカーでメンマを売る鈴木と出会い、タダ券でビアレストランで飲むことになる。31歳にして「このままでいいのか、俺の人生」と、それぞれ自分探しに悩む3人。人生の軌道修正は果たして完了するのか?!初の連ドラオリジナル脚本。
著者等紹介
宮藤官九郎[クドウカンクロウ]
1970年7月19日、宮城県出身。91年大人計画に参加以降、役者として活躍すると共に、「ウーマンリブ」シリーズでは自ら作・演出を手掛け、パンクコントバンド「グループ魂」では、“暴動”の名前でギターを担当。「木更津キャッツアイ」(芸術選奨文部科学大臣新人賞)、映画『GO』(日本アカデミー賞最優秀脚本賞他)『ピンポン』(日本アカデミー賞優秀脚本賞)などの脚本の他、「リチャードホール」等バラエティの構成にも参加。パルコ・プロデュース『鈍獣』で第49回岸田國士戯曲賞を受賞。長編映画初監督作品『真夜中の弥次さん喜多さん』では、2005年度新藤兼人賞金賞を受賞する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
J7(読メ低浮上中)
18
ある悩みを抱えている、そんな時ふと手にした本や映画を見ると“これは今の自分のための作品か?!”と錯覚を体験することがある。本書は自分にとってのそんな本の一冊。宮藤官九郎脚本、織田裕二主演2001年のドラマ『ロケットボーイ』のシナリオ本。30代にさしかかった3人の男たちが夢と挫折、仕事や結婚などあらゆる現実を前にして起こる悲喜劇こもごもを描いたコメディは、同じく年齢的な転換期を痛感した自分ともシンクロするところが多かった。特に印象的だったのは、ユースケサンタマリア演じる鈴木のセリフ(→)2016/04/17
だんいん
3
クドカンだから当たり前だけど面白かった!ドラマ観たい!2018/09/29
タタリ
1
星★★★★ 地に足ついてないおっさん三人の、なんて地に足ついた話か!笑 ロケット★ボーイって宇宙飛行士目指してるけど、なんか目指すことで成長してるというか素がみえてくるというか。良かった。2013/12/14
トンキチ
1
今、小林達くらいの歳。やってみたい仕事はあるけど、軽く動けなくなったのはやっぱオジサンだからかもな~うん、29歳、いい歳です。ドラマ観てみたい!2012/08/29
笑える本を読も男!
1
宮藤官九郎のテレビドラマデビュー作の脚本。主人公小林(織田裕二)は宇宙飛行士になるという夢を捨てきれないまま、今は銀河ツーリストという旅行会社で働いている。仕事ではイマイチ評価をしてもらえず、ついでに8年間同棲した恋人には逃げられてしまった。そんな折、両親からの命令で幼馴染の「花沢エイリアン」こと君江との見合いが持ち上がる……デビュー作なのでキャッツアイやIWGPみたいなクドカンらしい斬新さは少なかった。が、そこはさすがクドカン、やっぱりギャグはとびきり冴えていた。2011/05/21