内容説明
木戸優、十五歳。ソフトボールに明け暮れる優には、もう一つ、大好きなものがあった。馬である。優は朝練の前に廏舎に通うのが日課だった。そこで、運命の馬、ジョンコと出会う。親友の里夏と同じ高校に進学した優はソフトボール部へ入部。二人の父親は大学時代野球部の先輩後輩で、仕事のつながりがある。しかし、そのことが友情も家族も壊してしまうことになる。“かかあ天下と空っ風”で知られる群馬県を舞台に、「僕の生きる道」の橋部敦子が、家族の幸せを願い、自分を見つけていく、戦う十五歳を描く。
著者等紹介
橋部敦子[ハシベアツコ]
1966年、名古屋市生まれ。シナリオライター。主な作品に「月の輝く夜だから」「百年の恋」「僕の生きる道」「僕と彼女と彼女の生きる道」等がある。第13回橋田賞受賞。連続テレビ小説「ファイト」がスタート
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