角川文庫
升田幸三物語

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  • サイズ 文庫判/ページ数 397p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784043714018
  • NDC分類 796
  • Cコード C0195

内容説明

将棋界の頂点に立つべく十三歳で家を飛び出し、以来、独創的な戦法の考案に命を削りつづけた棋士・升田幸三。時の名人への「ゴミ」発言、日本刀を持っての対局場乗り込み、タイトル戦での対局拒否など、その人生は型破りなものだった。生涯、死闘を繰り広げた弟弟子・大山名人との確執や、政財界の著名人たちとの知られざる数々のエピソード。升田番記者として盤側で彼を見つめてきた著者が綴る、升田伝記の集大成。生涯対局記録、特選棋譜五十一局もあわせて収録。

目次

数奇な生い立ち
兄に将棋を習う
最初の夢は剣の名人
棋士を志して家出
広島市を放浪
クリーニング屋
大深五段に会う
木見八段の内弟子に
内弟子生活の哀歓
道で転んで悟る〔ほか〕

著者等紹介

東公平[ヒガシコウヘイ]
将棋ライター、将棋史研究家。昭和8年神戸市生まれ。木見金治郎九段に師事し、日本将棋連盟の準棋士四段。同連盟職員を経て朝日新聞社に入社、筆名(紅)で「名人戦・順位戦」「全日本プロ」などの観戦記も担当した。現在、「朝日新聞」「週刊朝日」「近代将棋」「NHK将棋講座テキスト」などに本名で執筆中。チェスの元日本選手権者で、著書は「ヒガシコウヘイのチェス入門」など
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感想・レビュー

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kokada_jnet

4
決定版的な升田伝。自伝での言及がない、晩年についての記述が興味深い。2011/03/28

ピンクのまぬけ

2
男なら読めば惚れちゃうかも。厳めしい風貌に人間味あふれる人柄、切れ味鋭い毒舌に政治家も心酔させる機智、将棋を指せば将棋の歴史を300年縮めた大天才だがポカが無くならず最強の弟弟子になかなか勝てぬ。棋士として一番大事な時期に南方戦線。戻ってきては健康に恵まれず不戦敗やら休場やら。大天才の生涯は悲運も多いが、またそれがカッコいいのである。2013/01/16

根室

1
升田幸三先生の棋戦の活躍から著名人との対談、対局中の小エピソードをまとめて1つにつなげた感じの本。巻末に解説なしの棋譜が51局もついている。もう大山は升田に勝てない、升田はいつ引退だ?といった、当時のファンの風評がところどころにあるのが楽しい。陣屋事件は連盟の升田への処置とか世間の受け取り方が載ってる。近くの人から見ればもう最悪の迷惑だけど、一般の人からみると受け取り方がかなり違う。それは升田さんだからこそ。体を壊して急逝する棋士が多い中で、升田大山の巨人は長く現役を続けていて、順位戦は命の削り合いなんだ2012/04/30

drago @手に汗握る冒険小説教えてください。

1
作者の升田幸三への愛着をとても感じる。 質実剛健、升田幸三という棋士はもの凄い人だったんだなぁ…。時間があれば棋譜を追いかけてみたい。2012/03/14

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