内容説明
犬と猫なら断然、猫のほうが好き。自分の遺骨はやっぱり、海に流してほしいと思う。ジーンズの裾のステッチはまっすぐでなくてはならない。ゴキブリに限らず、どうやら年々昆虫類がダメになっているようで、今、ぼくは少しずつ老化し、純粋な日本人(?)へと向かっているのかもしれない(本文より)。ファッションのこと、読書のこと、日々のこと、『ぼくちん』と『おれさま』のこと―。三島由紀夫賞受賞作家の、くすっと笑える初エッセイ集。
目次
アメリカンQ太郎
海のトリトン
健康いちばん
チンドンモンキー
3mm
猛暑1998
8月5日水曜日(はれ)
茶的ラブホテル
第35回文芸賞授賞式レポート
黒色害虫〔ほか〕
著者等紹介
鈴木清剛[スズキセイゴウ]
1970年、神奈川県生まれ。文化服装学院卒業。1997年『ラジオデイズ』で第34回文芸賞、1999年『ロックンロールミシン』で第12回三島由紀夫賞を受賞。J文学の旗手とうたわれる同作品は映画化もされた
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