内容説明
犬と猫なら断然、猫のほうが好き。自分の遺骨はやっぱり、海に流してほしいと思う。ジーンズの裾のステッチはまっすぐでなくてはならない。ゴキブリに限らず、どうやら年々昆虫類がダメになっているようで、今、ぼくは少しずつ老化し、純粋な日本人(?)へと向かっているのかもしれない(本文より)。ファッションのこと、読書のこと、日々のこと、『ぼくちん』と『おれさま』のこと―。三島由紀夫賞受賞作家の、くすっと笑える初エッセイ集。
目次
アメリカンQ太郎
海のトリトン
健康いちばん
チンドンモンキー
3mm
猛暑1998
8月5日水曜日(はれ)
茶的ラブホテル
第35回文芸賞授賞式レポート
黒色害虫〔ほか〕
著者等紹介
鈴木清剛[スズキセイゴウ]
1970年、神奈川県生まれ。文化服装学院卒業。1997年『ラジオデイズ』で第34回文芸賞、1999年『ロックンロールミシン』で第12回三島由紀夫賞を受賞。J文学の旗手とうたわれる同作品は映画化もされた
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
CEJZ_
1
1P17行。映画化もされた『ロックンロールミシン』を書いた作家ということくらいしか知らない。これは2000年前後の雑誌掲載エッセイをまとめた本。作品名は安直にビートルズのアルバムを連想したが、やはりそこから。内容的には著者が通ってきた服飾関連のハナシが多いが、サラッとすぐ読めた。ミシンも『ラジオデイズ』もいつか読んでみたい。解説は角田光代。2013/12/03
天城春香
0
結局J文学はライトノベルに併合された。2017/07/03
obb
0
△どんな内容か覚えてない。面白かった記憶もない。
余裕
0
とゆーか、とか、どーも、とか、ーが多用されたゆるーいエッセイ集。鈴木先生は文化服装学院卒のおしゃれお兄さんらしく、私は地方から出てきた野暮ったい後輩気分で読んだ。丸山敬太先生や角田光代先生らとの対談も載っていて、お得な一冊。出会えて良かった!2019/07/24