内容説明
男の人生とは度重なる失敗と敗北の連続の上に成り立っている。「勝利の美酒」に酔いしれるなどとはまったくの幻想である。だとすれば、男として生まれてきた以上、傷つくことを恐れることは意味を持たない。世の中には闘わずして腐敗してしまう自己を恐れる男がいてもいいのではないかと私は考える。私の心の故郷は極めて動物的な生命力に溢れた反理性的なアウトローの世界である。その世界は近代合理主義の前では希薄になりつつある喜怒哀楽に彩られていた。私の「突破者」としての感性はそのような中で育まれた。時代の閉塞感を吹き飛ばす「突破者」皆伝の書。
目次
第1章 喜怒哀楽に満ちたアウトローの世界(男とは雨ダレの一滴;命より重いもの;兄弟(キョーダイ)の友情 ほか)
第2章 アウトローと組織の関係性(リーダーの資質;実子考;抗争 ほか)
第3章 アウトローを貫いた普通の人々(カタギの男気;オンナの侠)
著者等紹介
宮崎学[ミヤザキマナブ]
1945年、ヤクザの組長の息子として京都で生まれる。早大法学部時代にはゲバルト隊長として数々の戦闘に。中退後は「週刊現代」記者を経て家業の解体業を継ぐ。奮闘及ばず三十億円の借金を抱えて倒産。その後作家活動へ
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