内容説明
貴くも妖しい色香を持つ美貌の男娼・月弥。盗賊の二代目、犬神の早太郎としてかつて江戸を騒がせていたが、闇の司法官を務めている牙神尚照に正体を見破られてしまう。捕らわれ、犯されたあげくに、密偵となることを強要された月弥は、牙神によって火盗改方・中郷主膳の許に送り込まれる。月弥は中郷に抱かれるようになり、牙神への憎しみを募らせるが―。官能の美を描く、至極の愛の物語。
著者等紹介
山藍紫姫子［ヤマアイシキコ］
１９９２年２月に単行本『瑾こん花』でデビュー。耽美小説の世界で絶大な人気を誇っている
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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だむ
13
むちゃくちゃ面白かった～！時代小説が好きなので読んでいて楽しかった♪ストーリーと官能シーンのバランスがちょうどいい。鬼平犯科帳みたいにシリーズ化したら面白そう！2021/05/25
たまこ
12
しっとりと艶っぽく、妖しい雰囲気。月弥の美しさをどう想像していいのやら。憎む気持ちと惹かれる気持ちに翻弄される月弥。そんな月弥に憎まれていると解っていながら惹かれる牙神。この牙神の渋さったらたまりません！敵である中郷や牙神配下の狼四人衆なども魅力的です。私は小杉がお気に入りでした。無表情な能面じみた美男ってねぇ、好みすぎます。行灯の薄明かりに煙管、美しい振袖、山藍先生の世界観にどっぷり嵌まりました。2012/07/30
カナリア
8
読みやすいBL時代小説。最初、月弥が誘拐された牙神の息子ではないかと推測していたが、全く関係なかった。お幸せに！！2014/11/03
小雀✡ずーっと積読減強化月……
8
月弥ね…アレはもう、虐めずにはいられないよ。だって、可愛い過ぎるもの(笑) 山藍ｻﾝの作品は嗜虐的で、時に主人公が可哀想な気もするけどハッピーエンドだから好き( ´›ω‹｀)♡ 大好きなのは、小杉ｻﾝ♪彼の視点で話を読んでみたいw2014/06/15
もも缶
7
子犬と狼の物語というあとがき通り。牙神がなんだかんだで月弥より1枚も2枚も上手。月弥の強がってしまいつつも、まだ誰かを必要とする年の子どもなところ、大人な牙神のバランスが良かった。中盤では裏切るような展開になっていき、先が気になり一気読み。面白かった。2013/08/18
