内容説明
失恋、スランプ、貧乏と三重苦のわたしを待ち受けていたアジアの熱気と混沌。タイ人(男性)にしつこくナンパされ、かき氷の誘惑に耐え切れずお腹を壊し、スマトラの暴走バスに命からがら…。それでも貧乏旅行はやめられない!山本周五郎賞作家が綴る楽しくてちょっとほろ苦い失恋旅行記。
目次
第1章 タイ(屋台とトゥクトゥクと水シャワーと―バンコク;ロイヤル・リゾートのナンパ男―ホア・ヒン ほか)
第2章 マレーシア(ペナン・ヒルの夜景に泣く―ペナン島;チャイナタウン再訪―クアラルンプール ほか)
第3章 インドネシア・スマトラ島(国境船のワイロ役人―ドマイ;恐怖のスマトラ地獄バス―メダン)
第4章 インドネシア・ジャワ島(旅は道連れ、なりゆきまかせ―ジャカルタ~スラバヤ;高地マランで病に倒れる―マラン ほか)
第5章 シンガポール(旅の終わりのサトウキビジュース―シンガポール)
著者等紹介
中山可穂[ナカヤマカホ]
1960年生まれ。早稲田大学教育学部英文科卒。93年『猫背の王子』で作家デビュー。95年『天使の骨』で朝日新人文学賞を、2001年『白い薔薇の淵まで』で山本周五郎賞を受賞。『花伽藍』は直木賞候補となる
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