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角川文庫
尼は笑う

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  • サイズ 文庫判/ページ数 190p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784043655014
  • NDC分類 185.7
  • Cコード C0195

内容説明

お経を唱えながら山道をひた走り、貧血、あざは当たり前!の厳しい修行の実態は―、笑いの絶えない女子合宿?ハードスケジュールの修行の日々や、行で得られるこころと身体の変化を、尼さんエッセイストが軽妙に綴った話題作。尼さんになるには何をすればいいの?尼さんは何をしているの?宗教って…?毎日ぼちぼち幸せな尼さんが答えます、笑わせます、癒します。読んだ人から楽になる一冊。

目次

剃髪人格改造論
お盆はトライアスロン
かぶりもの
正座と匍匐前進
尼ふん
出家まで
お山へ
入場式
おっさん的水遊び
ルームメイト〔ほか〕

著者等紹介

麻生佳花[アソウヨシカ]
武庫川女子大学卒業。僧侶、エッセイスト。京都在住。道場での修行時代を綴った『尼は笑う』(角川書店)でデビュー、注目をあつめる。現在は、フリーの尼として活動中
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ミナコ@灯れ松明の火

31
もし私が本屋さんだったら特集スペースを作って全力で売りたい。尼さんの世界という、普段見ることのない世界を覗き見できる一冊。ストイックな修行ではあるだろうに、あくまでも楽しい!というベースのもと、綴られる毎日の様子が実に面白い。気乗りしないことをしてむっつりしている暇があるほど、人生はきっと長くない。一般的に見たら辛いと思われることでも、心持ち次第で楽しくできるのだと思う。2011/11/23

みこと

5
再読。面白かった。尼さんてこんなに逞しくて優しくて楽しい人たちなんだ。厳しい世界でもあるけどそれ以上に興味と憧れが湧く。私も子供が巣立って落ち着いたら一度お山へ行ってみようかな。禅寺で体験してみたい。2019/06/25

ココアにんにく

5
尼僧(にそう)を本書を読むまで「あまそう」と思っていたぐらい知らない世界。図書館で見つけてふと思いつきで読みました。剃髪の話、ウイッグどっきりの話など関西弁で語られているのですんなり世界に入っていけました。改めて略歴を見ると武庫女!ムコジョのイメージと僧侶の意外性。道場での話が紙幅を割いているだけあって興味深く読みました。なんだか痛そうなシーンが多かった。ユンケル係数(笑)が上がるのわかります。最後の「エセ」の見分け方もそうそうと頷きながら読みました。2018/09/29

ギャオス

4
普通の人には知りえない尼僧の修行時代が書かれてます。仏教の言葉の解説はあるけど、宗教を勧めるような本ではありません。最後の章で怪しげな宗教の見分け方が書いてあるので、一読の価値アリ。病気を治してくれるのが宗教なのではなく、病気のまま心を治してくれるのが宗教だそうです。宗教は幸せになるためではなく、今ある幸せを感じさせてくれるものだそうです。2011/07/30

うたまる

2
「どう、変なところない?」「そうね、少し変」「どこ?」「ここら辺」「どこ剃り残してる?」「……」「変なんでしょ?」「うん……形が」……これは面白い。僧侶さえ理解していると言い難いが、尼なれば一層分からない。本書はそんな尼という職業の一端を、関西弁の軽妙な筆致で垣間見せてくれる。専門書ほど硬くなく、瀬戸内寂聴ほど生臭くも無い、いい塩梅。表現がとにかく巧みで、「正座して一時間経つと足は別人格」などは上手いし、「褌、持ってきんさったと?」は味がありまくる。面倒そうな人物もみな、この世に役割ある良き人に見える。2015/02/01

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