内容説明
「長い子で五年ほど一緒に生活する日々、短い子ならほんの数カ月ですが、どの子にも最期の別れの時には、こんなふうに声をかけてあげることにしています…。『幸せだった?』とね…」盲導犬という大きな責任の仕事を終えて、ペット犬として新たな生活を送る犬たちの様子と、それを見守るボランティア家庭の人々。『ベルナのしっぽ』の著者・郡司ななえが、盲導犬のリタイア後の生活を追った、感動のノンフィクション。
目次
1章 夕暮れの街で―老いゆく盲導犬と暮らすということ
2章 パピーウォーカーさんを訪ねて―子犬たちに愛を伝える幸せ
3章 リタイア犬ボランティア―犬たちがくれた、最後の「ありがとう」
4章 それぞれのリタイア―大切な存在だからこそ、自分なりの“こだわり”で
5章 老犬ホームの静かな午後―穏やかに流れる“老後”という時間
6章 いつまでも一緒―今日を生き、明日に命を伝える日々
著者等紹介
郡司ななえ[グンジナナエ]
新潟県高田市(現・上越市)生まれ。ベーチェット病で27歳、建設会社勤務時に失明。現在、東京都江東区在住。「共に生きる社会とは何か?」「優しさってなんだろう」ということをテーマに「盲導犬ベルナのお話の会」を主宰。全国の幼稚園、小中学校、地域団体等で行なっている講演は、間もなく1000回を迎えようとしている。日本文藝家協会会員。日本盲人作家クラブ同人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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珈琲ゼリー☕🍵
2
盲導犬との出会い、生活、リタイア、別れ、そして、新しい盲導犬との出会い。特に、リタイアさせるかどうかという選択は難しいことだと思いますが、いろいろな方の様々な考え方を知れてよかったです。そして、盲導犬を想うあたたかい気持ちが伝わってきました。2017/05/03
seekingtruth105
0
盲導犬としての使命の引退を考える時期に差し掛かった年頃のペリラ。犬嫌いだったけれど、お母さんになりたくて、盲導犬と生活することを選んだ著者は、ペリラのお母さんとして、老犬ホーム等に足を運び、盲導犬の命の誕生から余生と別れまでを学び考える。人も犬も幸せに生きるヒントが、この本に詰まっている。2022/05/23
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